主人公の親友の駄言。
僕はこの世界の主人公ではない。
そう気がついたのは結構最近のことである。
僕の親友は片思いをしている。その相手は僕の幼馴染だ。
別にそれ自体は、文句はない。寧ろ親友として是非とも実って欲しいと思っている。
…問題はその幼馴染だ。
彼女も僕の親友に片思いをしているらしい…つまりは、両想いということになる。
現在は高校に上がり僕自身二人に会うことは減った…がメールやSNSのやり取りは未だに続いている。実に嬉しいことに、この間は親友の方から遊びの誘いを受けたほどである。
幼馴染の方は、僕の親友と同じ高校へ行ったと聞く。
周りから見れば元々仲良い二人だったのだからと言って話を終えてしまいそうだが、裏事情を知ると納得である。
さて、ここで本題である。
その2人の間を中持っているのは誰か。
まさしくこの僕である。
正直なところ、両想いながらもお互いに相手の心中を理解していない2人を見るのは滑稽だった。
そんなことを言うと性格が悪いとか言われそうだが、事実なので構わない。
ここまで読んだ人の中には察しがつく人もいるだろうが、ここで僕が主人公ではない理由を伝えよう。
僕ではなく、僕の親友。彼が主人公のポジションを。そして、僕の幼馴染がヒロインのポジションを承っているのである。
まぁ僕自身とて不服ではない。
主人公の親友という大事なポジションだ。守るべき、熟すべきであるだろう。
もちろん、彼が高校で新しい親友を作っている可能性もあるが、そうだとしても僕と彼の親友フラグを折ることは出来ないと自負している。
それに、僕自身も少しばかり変態発言を多くするなどの努力をしている。
バカみたいかもしれないがバカなので気にしないでいただきたい。
しかし、僕も小説を書く身である。
主人公にならなくては主人公の気持ちを理解出来ない。
だが、一応踏まえておくと僕は主人公になる気は一切ない。
向いていないのだ。
僕は陰気な顔立ちである上に「浅く広く」をモットーにしているため、人よりも長けていることがあまりない。あえて言うなら細々と小説の推敲とか感想を送ることくらいだろう。
一方、親友(主人公)の方はコミュニケーション能力が高く、まさに人脈の磁石と言っても過言ではないだろう。それにミステリー好きということもあり、人を察するのが早いのだ。
まさに主人公に相応しい人物ではないだろうか。
しかし、人によっては「生まれる世界全員主役主人公。」という人もいる。
正直この言葉、好きである。綺麗事かもしれないが、僕自身とて綺麗事しか言えない人間なので性に合うのだろう。
しかし、先ほど言った主人公になる気はないという言葉に矛盾あるではないかと思う人もいるかもしれない。
だが、フラグくらいは立ててもいいだろうと思うのだ。
余談だが、フラグを立てた回数は多分親友よりも多いと思っている。
でも、実際に叶ったことはない。
というか、告白はされたことがあるが振った覚えがある。
どちらにしろ、主人公になれないからこそ、この様に小説家志望として今の田中友仁葉がいるのだろう。
それに関しては周りの人に感謝せねばならないと思う。




