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俺=ワタシ!?  作者:
5/7

第四話アナザー さらば美浜よ

次の更新は都合により遅くなると思います。 スイマセン! 今回は某ゲームのパロディネタを含んでいますが、知らない人でもわかるようにしておきました。 それではお楽しみください・・・

「こちら美浜。大佐、未だ目標は現れず。田中のみ駅前にいる模様です」

「了解だ。引き続き駅前を見張っているんだ」

俺の名は美浜。またはスネークと呼ばれていたりする。

現在、駅前の草むらで身を潜めているのには理由がある。

それは、俺の所属する

「羽山司を見守る会」が、先日ある情報を入手したことから始まる。




「こんにちわ、羽山司を見守る会。第一回目緊急会議を始める。」

金曜日の放課後。教室から会員以外を追い払ってから、すぐに副会長が開会宣言を述べた。

「今回集まってもらったのは・・・他でもない。羽山司が明日、つまり土曜日に外出する、と言う情報が入った」

副会長は深刻な面もちで続ける。

「問題はこれからだ。羽山司はなんと田中氏と同行するらしい」

副会長は皆の反応を確かめるように、会員達の顔を見渡した。

「なにっ! 田中だと!? 」

会員達が途端に騒ぎだす。

「田中は男性だぞ。司さんにもしものことがあったら・・・!」

「いますぐに田中氏を襲撃するべきだ!」

「会長はなんて言っておられるんだ・・・?」



「ええい!静まらんかっ!」

騒がしい会員達を副会長が一括する。

その一言で浮き足立っていた会員達はぴたりと冷静になる。

「失礼。大声をあげてしまった・・・詫びる」

副会長は愛用の黒縁メガネをとって、丁寧に磨いてから、

「会長はこういっている。 「誰か一人会員から選出して、単独捜査させろ」と」

副会長はまた会員達を見渡す。

しかし誰一人として立候補するものはいなかった。

責任は計り知れないからである。

しばらく重い沈黙が帳を開く。誰が行くのか・・・と。

そんななか、一人の男が名乗りを上げた。

「俺が行く」

美浜だった。 いつものような、ダメオーラは無く。 その雰囲気たるや米国の軍隊さえも圧倒しそうである。

「いいのか・・・?」


「ああ、副会長、任せてくれ」



「・・・わかった。これより羽山司・・・以後ターゲットと呼ぶ、を護衛する任務に、単独であたる会員ナンバー002ミハマを、他のメンバーは全力でバックアップしろ。なお、これより作戦都合上、美浜をスネーク、我輩を大佐とする! 以上だ! 諸君、健闘を祈る」




と、まあこれがいきさつだ。副会長の激励が、今も耳にはっきりと残っている。


「・・・!! 大佐。ターゲットを確認! 今から追跡を開始する」

「了解。スネークくれぐれも気を付けてくれよ」



ふっ、この手のミッションは、ゲームで何回もこなしてきた。

俺は隠れていた草むらから飛び出て二人の追跡を開始す・・・


「君。そこで何をやっているんだい?」


そういって後ろから声を掛けてきたのは、日本の安全を守る正義の鑑、警察官



「大佐・・・すまない。ミッションは達成できなかったようだ・・・」


「スネーク!どうしたんだ!? スネーーーーク!! 」

通信機から響く副会・・・ 否 大佐の声は俺には届かなかった・・・

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