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俺=ワタシ!?  作者:
3/7

第三話 出会いはある日突然に

最初に気がついたのは姉貴だった。 ある日の朝いつも通りに起き、部屋から出たとき、ちょうど起きてきた寝ぼけたかおの姉貴に鉢合わせした。

「姉貴にしては早起きだな〜」

とか暢気な事考えていたら・・・みるみる姉貴の顔は驚愕の様相へ、変化した。

「え!?はぃ!?ええと弟がお世話になって・・・あぁ!?朝、ってことはひょっとするともはや事後!?いやはや、いやはや・・・今後ともよろしくお願いします・・・」

・・・・・・?

なんだ? この今まで純情だと思っていた、弟の部屋から、朝、さも当然のように、つい今し方、起きてきた様に出てきた女の子に、遭遇したような反応は・・・

「や、何?」

姉貴は俺の返答も待たずに、下にあわてて降りていった。 まあ、あの姉貴も前々から落ち着きないし、変な人だとは思っていたので、スルーして一度部屋に戻り、雨戸を開けてから、下に降りていった。

キッチンでは珍しく母親も父親も姉貴も食卓についていた。

「おはよ〜」

俺としては超フランクに朝の挨拶をしたつもりだったのだが・・・


「これはこれは・・・司がお世話になっています、私は母の秋子です」

「こんにちわ、や〜、君みたいな可愛い娘、司にはもったいないくらいだよ」

「お姉さんって呼んでね」

と、家族総出演で挨拶された。

や 意味がわからないんですけど・・・

そのうち姉が俺の部屋の方向を見てつぶやいた

「そういえば・・・司はまだ寝てるのかなあ・・・昨日の夜はフィーバーだったのかしら・・・」

や つーか 少し 否 かなり嫌な予感がしてきた・・・

「つーか・・・俺は司なんだけど・・・」







俺は大慌てでキッチンから飛び出し、鏡をみるべく洗面所に飛び込む。

鏡の前に立ち、息を整えて・・・ 鏡の中の自分を見つめ・・・ることはできなかった。


そこには自分は映っておらず、見知らぬ女の子が驚きの表情で見つめ返していたからである。



「これが・・・俺?」

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