ST研究所特殊部隊員の日記
山口さんが手にした物はどうやら日記のようだ。
20XX年4月
警察学校生活が始まった。・・・(血に染まり解読不可能)
9月
笹見教官に呼び出された。・・・(血に染まり解読不可能)
10月
警察学校第三校舎の地下で特殊部隊として勤務することになった。この事は誰にも漏らしてはいけないらしい。給料はもう月100万越え。給料よりも、俺が選抜されたという事が何より嬉しい。他に同僚からも10人くらい選ばれたらしい。
12月01日
何か新たに実験するとかで警備を任された。物凄い雄叫びが何度も聞こえた。いったい中には何がいるのだろう。
12月10日
滝ノ下教官に連れられ、山根と保坂が実験室に入って行った。いったい何をしに来たのだろう?
12月20日
見てはいけないものを見てしまった。山根と保坂の死体がLV.4の池に運ばれていった。口止め料として滝ノ下教官から1000万やると言われたが断った。教官が二人を殺ったのだろうか?警察学校に戻りたくなってきた。明日相談してみよう。
12月25日
年末年始の休暇が決まった。31日から2日まで。久しぶりに家族のもとに帰れる。涼は成長しただろうか?妻は元気だろうか?
来年の1月、学校に戻れることになった。ここでの事を誰にも話さないという条件付で。
俺がここで特殊部隊に入っていたということがばれたら、なぜいけないのだろうか。この施設には疑問だらけである。
12月28日
LV.4で事故があったらしい。作業員全員と特殊部隊の一部が下に行っている。何があったのだろう?それにしても休暇が待ちどうしい!
12月29日
下に行った奴が帰って来ていないらしい。それほどヤバイ事件だったのか?
化け物が現れた。爪にやられたら即死だ。下に行った奴はあいつに殺されたらしい。逃げようと思ったがどうやら、地上に出るエレベーターが動かないらしい。もう終わりだ。涼、静香、元気で。
これが最後 だ 防弾チョッキと 一緒 引っ掻かれた 痛い
仲間はみんな 死んでいる
生きたい
最後は殴り書きのように書いてあった。