7 helios prologue
そこからは完全にレイラのペースだった。
「ノア、コーラ」
「うん」
袋をテーブルに置く。
「あとこれ」
中から出てきたのはビールと、エミリーが目を丸くする。
「そして…ジャジャン、ワイン。母のくすねてきちゃった」
レイラは笑った。
「ちょっとくらい大丈夫」
「レイラ…」
「今日はパーティー」
エミリーはため息をつく。
でも笑っている。
レイラはベッドに座り込んだ。
そして突然エミリーの肩に腕を回した。
「エミリーんち落ち着く〜」
「ちょ、レイラ」
「好き」
抱きつく。
ノアはその光景を見ていた。
胸の奥がざわざわする。
レイラはエミリーの肩に顔を埋めたまま言う。
「エミリーってさー」
「うん?」
「ちゃんと話聞いてくれるよね」
少し酔っている。
まだ飲み始めたばかりなのに。いや、来る前に飲んで来たな。
「学校の子、みんなうるさい!面倒くさい!」
「レイラはその中心でしょ」
「違うよ」
レイラは笑った。
「私、ああいうの好きなだけ。色々と忘れられるでしょ?」
パーティー。
クラブ。
人の集まる場所。
ルーカスと同じ種類の光の中にいる人。
でも。
その腕はエミリーに絡んでいる。
「エミリーは静かだからいい」
ぎゅっと抱きしめる。
「落ち着く」
エミリーは少し困った顔で笑った。
「レイラ、酔うの早い」
「楽しいと酔うの!」
ノアはその様子を見ていた。
ずっと。
レイラを。
安心して。レイラはレズではない。あっバイだけど。うん。私に抱いているのは妹かペットか。頑張れノア。経験値0の私に応援されてもだろうけど。




