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僕だけは知っている〜〜そこがチュートリアルダンジョンである事実を〜〜  作者: バゑサミコ酢
第1章 突然知る驚愕事実 僕の胸には野望が芽生えるも 邪魔をするのはアグレッシブ令嬢
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第36話 ね〜ね〜聞いて聞いて! スライム君!

 なぁ〜〜スライム君、聞いてくれよ。みんなして僕を悪者呼ばわりするんだ。もう、限界でさぁ〜〜思わず逃げて来ちゃったんだよ。



『——ポヨ!? ポヨポヨ! ポヨヨン! (はぁあ!? 知らんわ人間! いいから離せよ!)』



 僕が訪れたのは夢境さ。なんかここ、実家に帰った様な安心感があるんだ。

 広場までくると手頃なスライムを捕まえて、部屋の片隅で壁に背もたれる。ダンジョンの壁はヒンヤリ冷たく、気持ち〜んだ。スライム君の弾力相待って二重の癒し効果さ〜〜!


 でねでね——ヒステリックが決闘挑んできて、知らず知らずのうちに挑戦受けちゃって、気づいたら勝っちゃって、いらね〜〜奴隷ができちゃったんだ。僕、何も悪いことしてないのに、これにみ〜〜んなして変な目で見てくるの! 意味わからないよね!



『——フン! 詭弁だな。そんなの己が招いた行動による帰結だろうに。自分は悪くない——そう、決めつけるのは時期尚早だ。己の胸に手を当てて考えてみろ。己自身にも何か原因があったのではないか? 他人に責任転嫁して、自身が悲劇のヒロインにでもなったつもりか——もはや滑稽だよ』



 そうか。ポヨポヨと弾力で何かを訴えてくる様なスライム君の反応。まるで「諦めないで!」「頑張って!」そう……言われている様に感じる。


 ありがとう! スライム君!! 僕の心を癒してくれるのは君だけだよ!



『——はぁん!! 単なる愚人だったか! この愚か者めが!!』



 だけどさぁ〜〜僕にだって悪いところがあったと思うよ。



『……ん?』



 手加減のつもりが鎧に穴開けちゃったり、思い切って令嬢の刀剣へし折っちゃったり……やりすぎちゃったなぁ〜〜って部分もあるんだ。



『それを「やりすぎ」の範疇に収めてること自体、間違ってる事を認識するところから始めるべきだな。只人は、武具を破壊しない生き物だとなぜわからない。グズが!!』



 あぁ〜〜スライム君の弾力最高〜〜君の励ましは僕の活力になる。



『ダメダメだ。この人間はポンコツだな。過去にばかり苛まれる阿呆だ。事は既に起こってしまったんだ。なら、何がいけなかったのと猛省するだけ無駄だよ。賽は既に投げられた。いくらこれを嘆いても、過去に出してしまった目は変えられない。この事実は変わらないんだ。だったら、過去ではなく未来に重きを置くことが重要だと気付けなくてはオマエは一生、阿呆のままだ。過去の記録を忘れるな。参考にしろ。それを踏まえ、どの目を出すべきか行動をおこせ。そこに思考を割くのがお前の最善だろ。そうすれば、自ずと出目は見えてくるモノなのだよ。馬鹿野郎……』



 そうだよね。人間、誰しも間違っちゃうことってあるよね。うん——少しは元気が湧いてきた。本当に今日はありがとうね。スライム君が居なかったらどうなっていたことか。


 さぁ〜て、寮にか〜えろ!!



『ほう、帰るのか。仕方ない。今日のところは見逃してやる。だが、次ここに訪れた時は覚悟しろよ人間——その時我は、お前の投げる賽の妨げとして立ちはだかる。その時まで、己と向き合い、せいぜい足掻く事だな!』



 僕の腕から解放したスライム君は相変わらずポヨポヨしている。



 うん、可愛らしい!



 てか……僕は何かを忘れている気がするんだよね? 

 だって、僕はダンジョン攻略に向けてレベルアップを目論んでた気がするんだ。何でダンジョンを攻略するんじゃなくて、令嬢と戦って攻略してるんだろう? 意味わからないよね?




大変すいません。

毎日お昼に投稿してたのに……すっかり忘れて夜22時ですよ。

本当にごめんなさい。忘れん坊なんだぁ私ゃ……。

心配な方——ブックマークをしてください。通知がくるようにしてください。

もし通知が来なければ忘れています。「クソがぁあ!!」って罵っていただいて結構です。

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