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僕だけは知っている〜〜そこがチュートリアルダンジョンである事実を〜〜

むかし……母からよく冒険譚を読んでもらった。


〜〜この世界には『天空の迷宮』が存在し、大空には無数のダンジョンがひしめきあっていた〜〜

〜〜遥か空の彼方には、火山が噴火し、宙に水が浮き、大きな熱帯雨林が広がったかと思えば、極寒の氷の洞窟が姿を現す〜〜

〜〜そして、その頂に存在するのは【光の迷宮 アルフヘイム】……そこを攻略せし者は“勇敢なる者”——【勇者】と呼ばれ……光の精霊が『祝福』を与え、どんな願いも叶えてくれるとされている〜〜

〜〜数多の冒険者は光に憧れ果敢にも大空を目指した〜〜


これは、その冒険譚の一節。

だけど……これはフィクション。あくまでファンタジーだ。
この冒険譚は、ど田舎暮らしのしみったれたクソガキだった僕——“ウィリア”の興味を大きく刺激し、何度だって母にせがんで読んでもらった。

だがな……

僕ももう15になった。立派な大人さ。
夢と現実の区別くらいはつけられる。
僕が憧れたのは冒険者なんて非現実の『夢』ではなくて……都会で暮らしてみたいという現実的な『夢』さ。
あの冒険譚は好きだけど……いつまでも子供じみた夢に憧れていてどうする?
だから、現実的な夢を見て都会にまで出てきたんだ。
さて……これからシティーヒューマンになるための僕の物語が始まる。



はずだった——



「あれはラストダンジョン。光の迷宮アルフヘイムだよ!」
「……はあ?」


道ゆく男性の足を止め、質問を投げかけると返ってきた答えがコレである。

いざ、都会に憧れ【大都市シルフ】へとやってきた僕だが……常に既視感に襲われていた。
冒険者はフィクションではなく実際に存在してた。摩訶不思議な城と一体化する塔もそうだ。

それで……


「ちょっと待ってください? あれがアルフヘイム? 頂上につくと光の精霊が祝福してくれる??」
「あれ……なんだ、知ってるじゃないか君?」
「うそ……だろ……?」


男性はあの塔のことを光の迷宮【アルフヘイム】だと言った。

だけど……僕の記憶が正しければ……

あれは……

【チュートリアルダンジョン】であるはずなのだ。


これは、僕だけが……


知る事実——




♢小説情報補足♢
・1話大体2000文字。
・主人公【ウィリア】がおくる一人称視点。
・この作品はオリジナルです。
・カクヨムにも投稿されております。
第1章 突然知る驚愕事実 僕の胸には野望が芽生えるも 邪魔をするのはアグレッシブ令嬢
第17話 嘘だろ?!
2025/05/07 12:49
第35話 もう限界
2025/05/25 15:31
第38話 拒絶
2025/05/28 12:18
第2章 ダンジョン試験 頼れる相棒は素っ頓狂な犬 救うは囚われ令嬢
第43話 技の応用
2025/06/02 19:39
第47話 目的地は亀さん
2025/06/06 13:12
第74話 レベルMAX
2025/06/30 15:03
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