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イソヤ(倉庫は見た感じホビオルスの研究が応用されている……多少の砲撃じゃびくともしないハズ。
第9は硬いから後回し、第7を減らそう。)
第9「お前ら死に物狂いで動き止めろ!!そしたら俺様が蜂の巣にしてやる!!!」
下っ端「お頭ぁ、あっしらまで死ぬんじゃないすかそれ……?」
第9「あぁ?!?!うまくやってやるから安心して 死ねぇ!!!!!!」
生活苦から道を踏み外し群れて弱者を襲う人生捨て鉢な盗賊団と
「戦闘」を売り、「生き残る」ことが前提の傭兵では実は思った以上に差がある
そして第7以前と第8以降のマガイカクにも大きな差がある
「人工強化靭帯」の存在
第7までの人工靭帯とは別物の強度と柔軟性を持ち、
電気信号を流すことでより生物に近い動きを実現したものだ
第8の特徴は人工強化靭帯を豊富に使い、その動きを阻害する装甲を減らしたものとなっている
非常に動きが早く、かつ「無理のある」体勢をすることが出来る
そして強化靭帯の恩恵は攻撃力にも繋がっている
重さで叩き切るのでは無く、切っ先に遠心力を働かせて袈裟斬りにしたり
全身では無く、肩から先の動きだけで突きを連続で繰り出すことが出来る
素人に毛が生えたような盗賊が乗る第7では当然相手にならず
あっというまに第9のみが残る……
第9(マズい……いくら火力と弾数があっても、動くヤツにそうそう当たらん。
いつもならそこらにいる家族友人、民間人を盾にしてやるんだが、単独の傭兵じゃなぁ。)
イソヤ(当たらなければどうということも、しかし当たったらコイツの装甲じゃちと厳しい。
弾切れするまで逃げたら倉庫が先に壊れる……やるしかないか。)
第9「おい傭兵!お前傭兵だろ?!いくらで雇われてる?倍出してやるからこっち来い!!」
(近づいてきたらアホ面に鉛玉ぶち込んでやるぜ)
イソヤ(って思ってるんだろうなぁ。まぁ近づかないと斬れないから行くけど。)
「そいつぁありがたい。ただ倍出せるヤツがなんでこんなチンケな倉庫狙う必要がある?」
第9「パトロンがいるのさ!だから倍出せる!第10もそいつからの預かりもんだ!!
壊されたのは心外だが、この程度の損傷ならすぐ直せるだろうさ。」
イソヤ(倉庫を狙う方の理由を言わないのはマジで訳ありか……?ジィランの野郎、なんか隠してやがるな。パトロンに関しても気になるが……生け捕りするには準備が足りない。)
第9「? もっと近くにきてくれ?友好の握手を……ッテメェ、騙しやがったな!!!」
第9の銃口が火を吹く……よりも速く背後に回る
背中にも火砲やミサイルがあるので余裕をかましているヒマは無い
一突きで操縦席を貫く
イソヤ「お前みたいなクズに辞世の句はいらんな。さっさと地獄に落ちろ。」