蒼よりも深き崩国 ~They are cornered~
滅茶苦茶間が空いてしまいました、申し訳ありません><
ちょっと色々とありすぎて、中の人が参っていました・・・
ぼちぼちと投稿再開したいと思います m(__)m
【帝国軍・アクアス駐留軍司令部】
「ばかな・・・一隻の、しかも揚陸艦に我が部隊が全滅・・・ッ?!」
「は・・・はっ!わ、我々の予想を大きく超える性能を誇る、最新鋭艦との報告が・・・っ」
「くそっ・・・!一体、一体どうなっているんだ・・・!ここなら安全じゃなかったのか・・・!」
この駐留軍に配置となっている部隊は、所謂帝国軍の「お荷物」と言われるもの
・・・裏で工作し、自分の出世に都合が良い様に宛がわれたモノ
辺境の地であっても、そこをうまく占領し、手柄とすれば自分の地位は安定したものとなる
それを狙う、帝国の有力者たちは挙ってこのような地を治めようとしているのだ
「す、すぐに攻撃部隊を編成ッ!準備が整い次第攻撃を開始せよ!」
「はっ!直ちに・・・!」
・・・当然、指揮も士気も整わない素人同然の駐留軍が、まだ熟練とはいかないまでも、何度も戦闘を経験したザラート達に敵うはずもなく
戦力を小出しにするという愚行を犯した帝国軍は各個撃破され、その戦力をいたずらに消耗していくのであった
-----------
【<アウルム>戦闘指揮所】
「これで本日4回目の攻撃でしたね」
「そうだな」
「敵の指揮官は相当”焦って”いるんでしょうね」
「さすがに敵兵には同情を禁じ得ない、な」
かれこれ、日が昇ってから敵は散発的にこちらへ攻勢を仕掛けてきている
が、散発的な攻撃が成功するはずもなく、ただただ無駄に戦力を消費するだけであった
しかし、こちらも度重なる攻撃で精神的な疲労が溜まっていた
「懸念としまして残弾が少々心許なくなってきました」
ユズハが一言添える
「今後は光学兵器での迎撃がメインになりそうか」
「そうですね。ある程度の被害は覚悟の上で接近戦で・・・」
ビー!ビー!ビー!!
「・・・またまた敵さんのようですね」
「はぁ、止むをえませんね。ユズハ、残弾数が少ない兵器は極力温存。多少被害はでるでしょうけど、光学兵器にて迎撃を」
「畏まりました。パルスレーザー砲にて迎撃します!砲撃手、パルスレーザー砲スタンバイ!」
「ハッ!パルス砲スタンバイ!!」
個々の戦力、という意味では連合軍が優勢であったが、補給というアドバンテージは惑星の主導権を握る帝国軍に分があった
じわじわと波状攻撃を仕掛ける帝国軍に対し、我が13隊は少しずつではあったがその戦力差を詰められていった
・・・その日の攻勢は8波に及び、後半の攻撃からは少なからず船体へのダメージもあった
「ユズハ、戦闘報告を」
「はっ。本艦への攻撃は8波まで確認。5波から近接戦闘となったため、艦に被害が生じております」
ユズハは端末を操作し、我々の目の前に大きく<アウルム>の船体がホログラムで浮かび上がる
「第5波の攻撃で艦右舷部が小破、第6波は切り抜けましたが、第7波の攻勢で後部甲板および副砲に直撃弾があり、目下修理中です。最後の8波にて推進部に直撃弾がありましたが航行に支障はありません」
「修理はどのぐらいかかるか?」
「作業を急がせていますので、明朝には仕上がるかと」
「了解。応急修理班には無理のない作業を行うように指示を」
「畏まりました」
「俺からも質問。懸念となっている補給の方はどうか?」
「はい。本国からの輸送シャトルが2日後に着水予定となっています。予想ポイントは・・・」
俺の問いにユズハが端末を操作し、予想海域と着水ポイントの説明が入る
「ポイントはここ、軌道周回の関係で多少の誤差はあるかと思います。周囲に小さな島がある他は特に問題はないかと思われます」
ポイントは周囲を小島に囲まれ、ある意味”偽装”しやすいポイントではある。が、
「しかし、そうなると・・・この小島をある程度確保しておきたいところではあるな」
「はい。小島を抑えられてしまうとそこから攻撃を受けるばかりでなく、万が一シャトルの着水地点がずれ、小島に着陸となった場合、補給物資そのものを破壊されてしまう恐れがあります」
「ザラート、予め私たちの部隊を展開しては?」
「ファナンの意見はもっともだが、まだ進出していない地点だ。そう簡単に動けない。・・・どうだろうか、艦長。小島の橋頭保を確保したいと考えるが、現状況で動けるか?」
「はい。艦の修理を進めつつ、目標海域への進攻は可能と考えます。が、如何せん乗員の疲労がかなりのものになっています」
「ふむ。戦闘となった場合、少々厄介か」
あまり積極的な攻勢に出るべきではない状況だが、やむを得ない、か
「・・・艦長、上陸用舟艇の準備を。歩兵部隊で制圧しよう」
「はい。・・・しかし、隊長いいのですか?かなり危険では・・・」
「艦艇を無理に進出させるほうが危険だ。艦は後方で支援に徹してくれ」
「はい。ユズハ、上陸用舟艇の出撃準備を。目標海域に到着後すぐに展開できるように」
「はっ。畏まりました」
「ファナン。聞いての通りだ、各部隊に伝達。目標海域に到着後、上陸用舟艇にて出撃だ」
「はい!」
地の利は敵にあるが止むを得ない
危険を冒してでも、補給を行わないことにはこちらもジリ貧である
戦力の分散となる点も気がかりではある
ザラートの懸念は杞憂に終わるのか、はたまた・・・




