表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウィーケスト・アーミー  作者: 神楽阪 舞
第3章 すべてにつながる「真実」
33/140

蒼よりも深き崩国 ~Versteckte Wahrheit~

第3章 はじまります

ザラートの元に一つの指令書が届いた

作戦名は【メルクール】

・・・水の惑星を意味するこの作戦は、文字通り、惑星のほぼ9割を水が占める惑星「アクアス」の

地下資源確保が主な目的となっている


当惑星は帝国より離れており、展開される敵兵はごくわずかとなっている

補給および補充の済んだ13隊でも十分単独での制圧が可能であると推測される

貴軍は速やかに惑星アクアスの制圧を完了、地下資源の確保に向かわれたい

-----------

【プルメア中央司令部・ミーティングルーム】


メルクール作戦会議が始まる前に現在の状況を確認しておこう

今回は我ら第13部隊、単独での作戦となる

前回の戦闘に比べ、4小隊が追加となり、ついに保有戦力は1大隊を超えるものとなった

主な陣容は以下の通りとなった

第13部隊

大隊長:ザラート

副隊長:ファナン

保有戦力:機動歩兵部隊3個中隊、機動工兵部隊1個中隊(合計:1個大隊)

 ・第一中隊《隊長:ザラート》

 ・第二中隊《隊長:アエル》

 ・第三中隊《隊長:ルルベル》

 ・第四中隊《隊長:エイミー》

ミリィ率いる獣撰部隊は第一中隊に編入し、直掩部隊として

エマは第四中隊内の医療工作部隊の部隊長を務めることとした


今回の作戦目標である惑星アクアスは文字通り水を主とする惑星でその面積の9割は海である

わずかに点在する陸地は未開であり、陸地にはほとんど食料等が無いため、補給は揚陸艦のみとなる

現地の天候は晴天が続くものと思われるが、星の特性上、局所的に発生する竜巻に注意が必要である

なお、今後の作戦遂行も鑑み、部隊には専用の航宙揚陸艦が割り当てられることとなっている

作戦開始はこの航宙揚陸艦が配置されてからとなる


・・・ぱっと見、こんな感じだろうか

しかし、保養先が海だったのはこういう意図があって行われたのだな

ミリィたちワーウルフは海が初めてということもあったので、この作戦が開始される前に確認できたのは僥倖だった

今回の作戦で戦闘は少ないだろうが、文字通り水中内の潜入、未開地の踏破など戦闘とは違った任務が主になるだろう


さて、メルクール作戦会議が始まるまで時間があるな・・・

しばらく会議室の周りをうろうろするか


-----------

部屋を出た所で、他の隊員と歩いているエイミーが居た

「さすが早いですねザラート」

「ああ、昔からの癖でな。前もって資料を見ておかないと落ち着かなくて」

「ふふ。事前に準備されるのは大いに結構ではないですか」

「皆の命を預かる身だし、万全に越したことはないからな」

「ですね。その心配りや姿勢が皆に信頼されることになっているのですね」

「お褒めに預かり恐縮。まぁ俺もそこまで完璧ではないからな、悪いところがあったら遠慮せず指摘してくれ」

「はい。判りました」

「そうだ。ちょっと相談したいことがあって・・・ちょっといいか?」

「はい。大丈夫です」


ミーティングルームの奥にある個室ブース、ここなら他の者に話を聞かれる心配はない

「ザラート、相談というのは」

「・・・ファナンの、ファナンの幼少期について聞きたいんだ」

以前プロキアでファナンから聞くことができなかった、ファナンの幼少期について・・・

なんとなく、確証はないが嫌な予感はしている。だが、聞いておかなければと思ったのだ

「そう、ですか。ご本人からは聞けなかったんですね」

「ああ。本当は本人からちゃんと聞いた方がいいんだろうが・・・すまない、俺も混乱しているのかもしれない」

「いえ、ちゃんと説明をしていない私にも責任があります。私たちの生い立ちにも関わるのに」

やはり、何やら深い話になりそうだ


「おそらく、いえ、ザラートはたぶん薄々気が付いているとは思いますが」


そしてエイミーは、そう、俺が想像していた通りの言葉を口にした


「彼女、ファナンに両親は存在しません。あの子は実験の過程で”生まれた”子供です」


「そして、私も。私はファナンを『護る』ために作られた”有機生命体”です」



Versteckte Wahrheit : 隠された真実


爆弾発言!( ゜д゜ )


いきなり最初からストーリは進展していきます

まぁ、感付いてる人は判ると思いますけどねー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ