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ウィーケスト・アーミー  作者: 神楽阪 舞
第2章 それぞれの「意思」と「遺志」
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#先の見えぬ戦い ~Against nature[2]~

エマの回顧録その2

薄緑色のかかった培養液の中、彼はうっすらと目を開ける


意識の戻った彼の名はザラート

帝国との戦争の大きな転換点となった、惑星ザディアス、そこに所属している精鋭部隊の隊長だった

噂には聞いていたけど、そのような精鋭部隊が来ているとは

さてさて、この話、大きくなりそうだねぇ


そして彼と、新たに配属されたアエルとルルベルを加えて、私たちはその戦艦へ調査に向かうこととなった

研究員として、このような未知の物との接触は何ともいえない達成感があった

そしてそこで触れたものは、私の好奇心を満足させるものであり、それと同時に戦争に活用されてしまう悲しさを改めて味わった

平和利用できれば、と関係のないザラートに愚痴ってしまったなぁ


そして内部で新たに知り合ったファナンとエイミー

さらにはそこに現れる帝国の忌まわしきバイオウェポン・・・

まったく、あれには呆れたねぇ

どんな経緯であれ、あのような生命体を作り出す帝国の性悪さ、吐き気がする


それよりも、戦闘後のひと悶着、あれにはほんと参ったねぇ

まさか、バイオウェポンが停止してなお動くとは

しかも、神経毒に腐蝕毒、挙句の果てに簡単には取り除けないような仕掛けが施された射出物。性悪さここに極まれり、だねぇ


そのせいでザラートがファナンを庇って、重傷を負って、また療養とは・・・

まぁ、あれは誰も責められないよねぇ

未知の技術で作り上げられた治癒装置、これは非常に画期的な代物。つくづく戦争さえなければ、と強く思わざるを得なかったね

この装置が無ければ、ザラートは間違いなく命を落としていた、それくらいの重症だった


・・・ファナンはザラートから離れずずっと看病していた。それこそずっと

自分のことを差し置いてでも

同じ女性として、あれぐらい惚れ込れこむことができるのが、ちょっと羨ましいと思った

私ももう少し若ければ、研究ばかりに没頭しなければ、私もザラートを・・・

・・・いやいや、恋沙汰なんて私の柄でもない。やめておこう


ともあれ、仲睦まじい様子は見ていて悪いものではなかった

それはファナンに付き従っていたエイミーも同じのようだった


エイミーとはこの一件から、この戦艦ないし機器について一任してもらえることになった

まぁ、結局のところ今に至るまで何も解明しきれていないのだけどねぇ


エイミーは私の専門的な知識にもついてこれるあたり、相当に優秀だ

撤退した後もこのときの部隊は存続となり、エイミーは私の護衛もかねて同じチームになった

研究も手伝ってくれるし、時折相談に乗ったり、乗ってもらったりしている

本当に、ザラートと出会わなければこのような機会はなかっただろうねぇ


ふふ、本当に君には感謝しているよ


・・・


ふと時間を見ると昼食前の時間になっていた


「エマ主任、先ほどから作業が進んでますね。・・・それに楽しそうで」

「んん?そうかい?」

「はい。ほんと毎日が活き活きとしてる、そんな感じです」

「ははは。確かにねぇ、私もここまで変わるとは思っていなかったからねぇ」

私は上半身を軽く伸ばし、

「さぁて、少しでも役に立てるようがんばりますかねぇ」


まだ見ぬ未来の「力」を目指し

そして、この先に広がる「未来」に向けて

親知らずを抜いたあとの痛みが酷くて寝れない→じゃあ更新しちゃうかーと一気に書き上げ

この治癒装置、現実にも欲しいですね

この痛みを沈めてくれー(泣)

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