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ウィーケスト・アーミー  作者: 神楽阪 舞
第1章 「はじまり」の出会い
14/140

#次なる戦いに向け ~束の間の休息~

間話は連続で投稿しておきますね ( ゜Д゜)⊃□

本国惑星・プルメア

・・・惑星の8割を海が占め、連合軍最大かつ、司令所を置く最重要惑星

惑星外周には幾重もの防衛システムが構成されており、首都近辺の防衛システムも一線を画すものがある

続く敗戦に国民に厭戦ムードが漂うなか、次なる作戦に向け連合軍はその爪を研ぐのであった


-----------

【プルメア連合軍司令部・兵器開発局】

俺は久々に本国の司令部に足を運ぶ

ここに来たのは何年ぶりか・・・

先のエルメディアでの戦闘で、また次の戦闘に向け、俺はある人物とコンタクトを取っていた

「・・・待たせたな悪友(せんゆう)。聞いたぞ、また死に損なったってな」

「久々の再会だってのにひどい言いようだな、オリバー」

俺に軽口で語ってくる悪友の名はオリバー、俺より2つ上の兵器局官僚

士官学校で知り合った先輩だが、優秀な成績で兵器局官僚になった若手のホープだ


「つもる話もあるが、まずはそちらの要件を聞こうか」

「すまない、先の戦闘で回収した器材、あと「戦艦」について、あとは研究班の立てた仮説について」

「事前に連絡は聞いていたが・・・お前がまさか星系仮説について聞いてくるとは。いよいよ怪我で頭がおかしくなったか?」

「さすがにそれは酷くないか?」

「ははは、まぁいつも通りの返事ができるなら大丈夫だな!んじゃさっそく器材から報告していこうか」

そういってオリバーはタブレットに順々に資料を展開していく

「まずは回収した器材だが、ありゃ最先端にもほどがあるな。ほとんど俺たちでは解析不可だ」

「そんなにすごいのか・・・?」

「ああ、ありゃ帝国でもお目にかかれないんじゃないか。それぐらいにすごいものだ。特に治癒装置(リペアキット)だっけか、ありゃやばいな。死なない限り欠損すら治してしまうんじゃないか」

「だな、俺もあれで救われた」

「血液の総入れ替え、受傷部分の完治具合から、いよいよおかしくなったか、と思ったが否応なしに信じるしかないからな、現にお前は生き残ったわけだし」

そういってオリバーは続けてタブレットを操作する

「次に、現地で知り合った、ファナンといったか、彼女の装備品だが、これもまた未知の技術が詰まってる」

「そうか、只者ではないと思っていたが、やっぱりか」

「ほぅ、お前も思うところがあるようだな。まぁ、思うところがナニかは聞かないが、お前もスミにはおけないってことだな、ははは!」

「茶化すな。やはり未知の技術、ということなんだな」

「ああ、あれだけの高火力を持ちながら軽量化、小型化しているんだ。兵器局としてはあれを徹底的に調べたいところだが」

「・・・それはやめてくれ、さすがの俺もそれでどうなるかぐらい判る」

「ああ、間違いなく世界のバランスが狂うな、いい意味でも悪い意味でも、な」

「それにお前の立場も悪くなるだろ?」

「お、かわいい後輩が心配してくれるってか、泣かせるねぇ・・・まぁ冗談はさておき、そこは気にするな。腐っても()()()()()だ、そこはうまいことやるさ」

「すまない、助かる」

「さすがに戦艦については隠し通せないからな、申し訳ないがあれはいったんこちらで預かるぞ」

「ああ、それで頼む」

「戦艦についてだが、あれもバケモノだな。今俺の部下達が調べてるところだが、解っているだけで未知の技術がてんこ盛りだ」

そう言ってオリバーは喜色を浮かべ端末を操作する

「あれだけ小型なのに、装備がそこらの戦艦クラスを遥かに凌駕している。何よりデザインがいいな。見た目と強さを両立するとか贅沢にもほどがある」

「だな、あれは魅入ってしまうな」

「火力だけじゃない、防御に関しても相当なものだ。現状確認できるのは外部装甲のみだが、あの装甲厚、素材なら・・・帝国最新鋭戦艦の主砲直撃でも余裕で耐えるだろうな」

「そりゃすごいな・・・」

「まぁ、動けばの話だがな。現状動かし方が全くわからん。エネルギー系統がさっぱりだ」


・・・それぞれの調査についてファナン、エイミーに許可は貰っているが、エイミーは

「調べた所で何もできないと思います」

の一点張りだった。まぁ、時が来ればいろいろと話してくれるだろう

「さて、あとは星系仮説の件だが・・・結論から言うと『ありえない』だな」

「そうなのか・・・」

「そもそもだ、そんな星系間、移動する手段がない。移動できたとしても時系列がおかしい」

そう言ってオリバーは端末を操作し、この星系すべてを模した図を展開する

「現状、帝国の本拠惑星である『ルーンファウス』まで超惑星航行(ワープ)で半月かかるんだ。仮に他星系が存在したとして・・・把握している恒星の距離を当てはめても・・・こうだ」

「・・・10000年」

「ざっと計算してもこれだけかかるんだ、どうやっても人は生きれるわけがない」

オリバーは端末を置き、お手上げだというポーズを取る

「ファナン、エイミーを見たが、どうみても10000年生きてるとは思えない。それよりも、だ・・・」

オリバーはふぅ、と一息吐き、俺をじっと見て


「あいつと面影が瓜二つじゃないか・・・」

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