表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウィーケスト・アーミー  作者: 神楽阪 舞
第7章 仮初めの「虚実」と「真実」
129/140

創られし”者”と”物” ~be brought to an end~

エマとミリィと他愛もない話をしている最中、

「・・・んん・・・」

ファナンが身動ぎし、うっすらと目を開いた

「っと、ファナンが気付いたようだねぇ」

「大丈夫か?ファナン?」

「・・・ん、ザラート・・・?こ、ここは・・・」

「ここはシエルの医務室。体が痛むとかはないか?」

「うん、大丈夫・・・そっか、私、やられちゃったのか」

「大丈夫、ファナンは良くやった。誇っていい戦果だ」


ファナンの戦果は世辞抜きに突出していた

イングラシア艦隊とその直掩機のほとんどを撃破し、我々の攻撃を有効としていた

デストロイ、ウィドゥの両艦にもダメージを与えていた

しかし、代償としてファナンが負傷、そしてコキュートスが大破

それでも、ファナンの命が助かっていることが一番の救いだった


「・・・戦況は?」

「アウルム以下、連合の艦隊が到着してシエルと共に挟撃中だ。俺たちの方が優勢になっている」

「そっか。よか・・・った」

ファナンは目を瞑り静かに寝息を立て始める

「今になって鎮静剤が効いてきたか」

「だねぇ。重傷・・・ではないにしろ、それなりの負傷だしねぇ。今はゆっくり休んでもらうのが一番だね」

「エマ、あとは頼む」

「頼まれたよ」


後はエマに任せ、俺は指揮所へと向かう

「ミーヴィ、戦況はどうだ?」

「はい、マスター。現在当艦は敵イングラシア艦隊の本隊へ向け攻撃中。またアウルムを含む友軍艦隊と挟撃をかけています」

ミーヴィの報告を聞きながらモニタに表示される敵艦の配置、映像を確認する

・・・シエルから放たれた一撃が敵艦に命中する

敵艦のシールドはすでに飽和しているのか、こちらの攻撃が直撃している

そして挟撃する形で侵攻する友軍のマーク

アウルム、そしてインヴィジブル、その護衛艦

そして敵に群がるように点在する友軍・・・艦載機


「一気に形勢逆転、だな」

「はい。機動兵器、航空機支援、そして艦艇の波状攻撃は想定以上の効果を発揮しています」

「敵にこの戦法を取られたら一大事だな」

「対策はいくらでもあります。艦載機の直掩を増やせば対応可能です。また、機動兵器は接近を許さなければ対応は可能と思われます」

「そうか・・・一応、それぞれの対策を司令部に上げておくか」

「賢明な判断かと思います」

ミーヴィは一礼し、視線をモニタへと移す


----------

一隻、また一隻と護衛の艦を沈められ、ギャリソンに決断の時が迫っていた

「もはやこれまでですか・・・」

「司令・・・」

ついに残存する艦はギャリソンが乗艦するグラハムのみとなっていた

「・・・降伏ですね。全周通信にて宣言を」

「・・・はっ」


始めこそ優位に戦闘を進めていたイングラシア艦隊、そしてデストロイ、ブラックウィドゥだったが

突如現れた連合軍・・・独立部隊の戦艦、そして増援に駆け付けた4隻からなる小艦隊に完膚なきまでに叩きのめされたのであった


そして、ついに敵艦の反応がすべて消失したのだった


#戦闘レポート

#戦闘結果:

連合軍の戦術的勝利

#戦闘被害:

連合軍

(独立部隊)戦艦1中破、巡洋艦1小破

帝国軍

(イングラシア艦隊)戦艦1中破、巡洋艦8沈没、駆逐艦24沈没

(帝国本国艦隊)戦艦2沈没

#特記事項:

当宙域における戦闘は連合軍の勝利となったが、帝国軍の一翼を落としただけであり、

まだ中央には帝国本国艦隊、そしてイングラシア第二艦隊も残存していた


シエルは無事アウルム、インヴィジブルと合流した

補給の後、次なる作戦に向け準備を開始することとなった

タイトルを仮にしていまして、先日更新をかけたのですが、また元に戻ってますね・・・_| ̄|○

また時間を取って修正したいと思います('A`)ご迷惑をおかけします・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ