15話 パーティーホーム
15話 パーティーホーム
「はい、それでは皆様の要望を伺いましたのでそちらにそう物件をピックアップしました。それがこの3物件になります。」
エルルカさんに見せてもらった物件の見取り図を皆で見てみたのだが・・・
「うん、わからないわね!」
そういったのはアイシャだ。
「まぁ、確かに見取り図なんて見たことねぇもんな。」
「たしかに」
「そう言うことなんで内見お願いしたいですね。」
「わかりました。それでは準備をしてきますので少々お待ちください。」
「わかりました。」
そう言うとエルルカさんは部屋から出ていってしまった。
「さて、ただ待ってるのもあれだしちょっとステータスでもみてようかな。」
「なんだフェイ見てないのか?」
「いや、改めてみておこうかなと。さっとは見たけどじっくりは見てなかったからなぁ。」
「そうなのか?そうするとSPもまだふってないんだな」
「あぁそうなんだよ。」
「因みになにとろうとおもってるんだ?」
「特殊スキルかなぁ。」
「「「特殊スキル!」」」
「特殊スキルくらいあるだろ?」
「普通特殊スキルはそんなに増えないからな?」
「えー、オレ結構とれるのあるみたいなんだが。」
名前 フェイ(・フォン・ブルーナイト)
レベル23
無色
戦闘スキル
無剣術初級
┣青剣術中級
┣赤剣術中級
┗緑盾術中級
魔法スキル
生活魔法
無色魔法Lv1
┣青色魔法Lv1
┣赤色魔法Lv1
┗緑色魔法Lv1
特殊スキル
取得SP増加(増加量1.5倍)
アイテムボックス
鑑定
集中
ギフト
成長の道標
称号
無我夢中
SP219
「SP219あるな。」
「多い」
「取得数1.5倍になるスキルあるからな。」
「いいなぁ!」
「それ、ズルい!」
「それだけあっても普通は余るんだけど特殊スキルが取れるなら足りないんだろうなぁ。」
「まぁ、そうなるのかな?」
という、話をしていると扉をノックする音が聞こえ返事をするとエルルカさんが準備を終えて部屋へと戻ってきた。
「お待たせしました。それでは今から向かいましょうか。」
「エルルカさんが案内してくれるのですか?」
「えぇ、そうですよ。」
「受付、忙しくない?」
「クイナさん、受付の仕事は忙しいですが今の時間は少し手が空く時間帯なので私が抜けても大丈夫なんですよ。それに私は皆さんの担当受付なので問題はありません!」
「そしたら、エルルカさんよろしくお願いしますね!」
「「「お願いします!」」」
□□□□
~1件目~
「こちらが最初の物件となっております。」
と、連れてこられたのはギルドから程近い所に建てられたかろうじて訓練ができそうな庭付きの一軒家だ。
外観はそれほど築年数が経っていないような綺麗な見た目だ。
外から見る限り4人は余裕で暮らせそうだと思うだけの大きさの家だ。
庭の方については特に何も植えられていない土の剥き出しとなりかなり踏み固められたような固そうな地面だった
「なかなか綺麗なところね!」
「そうだよな。」
「中が、気になる」
「それより訓練がしやすそうな固めの地面の庭がいいな!」
「それでは中で説明致しますので着いてきてくださいね。」
エルルカさんに案内され中へと入った。
一応庭と家の回りには人の身長より高めの柵がたてられており玄関へと続く所には簡易ながら門もありなかなかに立派な家だ。
中に入ると埃などもなく今すぐに家具さえあればすめそうな装いのエントランスが広がっていた。
「広いですね。」
「もともと冒険者用の物件として建てられた物件になりますので入り口に武器を置くスペースを作るために広くなっているそうです。」
「へぇ、家を建てるくらいの高位冒険者の家だったのかぁ。」
「家はそこまで古く無いようですがその方達はどうされたのですか?」
「あぁ、それは各地のギルドマスターとして活躍されていますよ。」
と、エルルカさんがいうやいなや。
「がっはっは!坊主達ここが気に入ったか?」
「ぎ、ギルドマスター!お越しになられたのですか?」
「おうよ!坊主達がここにすむと聞いてな!説明してやろうかと思ってな!」
「あの、まだ決めたわけではないですしなぜかマスターが?」
「ここは現役だったころのパーティーホームだからな!今は使わないからかしだしているんだ!」
「ということは、ここを建てたのって?」
「あぁ、想像の通りだ!お前達が住むなら家賃はいらないぞ!」
「マスター!それは!」
「まぁ、いいじゃねぇか。エルルカ」
「マスターがそういわれるなら。」
「あの、何故そこまでしてくださるのですか?」
「ん?坊主固いぞ?まぁいいが。それだけ期待してるからだな。それにここもだれかすんでもらった方がいいしな!
住んでくれて手入れしてくれるなら家賃なんていらねぇさ」
「少し皆で相談させてください。」
「おう!ゆっくりしてこい!」
ということで皆で集まって話をしたり間取りをみたりした結果他の物件は見ていないがここに決めようと言うことになった。
「そうかそうか!住んでくれるか!じゃぁ、よろしくな!それから見たからわかる通り各部屋には家具が置いてあるから使っていいからな!それから地下室には生活に必要なものが食料以外置いてあるから共用スペースに運んで使っていいからな!」
「「「「ありがとうございます!」」」」
こうして、手続きをしてもらい翌日からすむ運びとなったためこの日はそれぞれ宿へとかえるだった。