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プロローグ

ひっそり新作始めました。

プロローグ





「坊っちゃま・・・」


「皆まで言うな、わかっている。」


「はい・・・、それでは旦那様のもとまでお供致します。」


「あぁ」



オレはこのあときっと父上より、追放を言い渡されるのだろうな。


メイドと共に父上のいる書斎の前へとやって来た。



「旦那様、フェイ様をお連れしました。」


「入れ」



中から威厳のある男性の声が聞こえた。

父上の声だがいつもより威圧感がある・・・

やはり・・・



「失礼します!」



オレは中へと入った。



「フェイ残念だが流石に無色であったお前をこの家に置くわけにはいかなくなった。すまん」


「父上、その事は私も重々承知しております。謝らないでください。

私はいままで育てていただいただけて感謝しております」


「だがな・・・。フェイお前は私が!いや、オレが最後まで守りたかった!」


「いえ、3色家の一角として仕方ないかと・・・」


「たがしかし、なぜ我が子を追放せねばならぬのか!オレに力があれば!こんなことには・・・」


「父上、私は冒険者となって功績を上げ必ず胸を張れる人物になって会いに来ます。ですのでそれまでお元気で。」


「だが、お前は・・・」


「心配は無用です。オレは色こそありませんでしたがいろいろとできることはありますので。」


「わかった。これ以上は言うまい。だが無理だけはするな。苦しかったら逃げてもいい。辛かったら休んでもいい。だからお前だけは生きていてくれ。」


「はい!それでは失礼致します。父上も無理だけはしないようにしてください。」


「あぁ・・・」



こうしてオレは3色家の一角青色のブルーナイト家から追放された。






□□□□





とりあえず冒険者になるにしてもブルーナイトの領都から離れて他の領都に行った方がいいよな?

とりあえず隣の領へいくか。

徒歩でも3日程で着くみたいだしな。


そして、オレは隣の領都へ向けて歩きだした。


んー、それにしてもまさか無色だとはなぁ。

今思い出してもホントになんだったんだろうなぁ。



この国というか世界では15の成人の際色を神から授かる為の儀式が行われる。


とくにこの国では義務とされており色によって得意分野が変わってくる。


そんな国でオレことフェイ・フォン・ブルーナイトは国の重鎮であるブルーナイト侯爵家の嫡男だった。


侯爵はこの国では3家ある。


青のブルーナイト

技の剣と青魔法が得意


赤のレッドガイル

攻めの剣と赤魔法が得意


緑のグリーンランド

守りの盾と緑魔法が得意


この3家は国の矛であり盾として君臨している。

だがオレの生家であるブルーナイト家はおいで騒動ですこし、バタバタしている。

オレの母が亡くなったことを皮切りに父の側室とその息子がオレを殺そうと暗躍するなどいろいろあった。

その上でオレの無色が発覚これで正室の息子である兄が青色であったため兄が次期当主だと思うが、父上は母上を愛していたがために正室のあの人たちは次期当主の座が貰えないかもしれないと考えていて事あるたびに目の敵にされているオレの身を案じた父上が逃がす為に追放としてくれた。


だが父上も正室のことは無下にも出来ない理由があるがその話はいまはいい。


まぁ、今は今後のことを考えなければ。

それにしても無色なんて聞いたこともない。

儀式を担当してくれた司祭も前例がないと言っていた。


普通才能がなくとも淡青や水色など薄い色が出るのだが・・・

まぁ、逆に才能があれば濃い色の判定になるが・・・



そういえばいろいろあってステータスを見てなかったな。

ステータスは成人の儀のあとに見れるようになる自分の能力を表すものだ。

ステータスと思い浮かべると回りから見えない文字が目の前に現れるのだ。


ステータスと念じると



名前 フェイ(・フォン・ブルーナイト)

レベル1

無色


戦闘スキル

青剣術初級 赤剣術初級 緑盾術初級


魔法スキル

生活魔法


ギフト

成長の道標


SP10



ふむ、各種剣術、盾術スキルの初級は取得できてるのか・・・。まぁこれは色が確定したあとからが本番で初級は型さえできれば覚えれるからな。

あとは生活魔法は、まぁみんな使えるからまぁ・・・


それにしても「成長の道標」?なんだこのスキルいや、ギフト・・・。たまにギフトと呼ばれる特殊な能力を授かるとはいわれているが・・・。まさかオレが授かるとはな。


でもやっぱり無色だからこれ以上戦闘スキルの成長は無理かなぁ。


それにしても、このギフトはなんだろうか?

と、考えたそのとき。



『承認しました。』



!!



そんな声が聞こえたかと思うとステータスの右下の方に小さな球体の何かが現れた。

これは、一部の者が見えるという精霊?



『マスターご用件は何でしょうか?』


「マスターってオレのことか?」


『はい。』


「そ、そうか。まず、君はいったい?」


『私はギフト成長の道標のギフト精霊です。』


「ギフトの・・・」


『はい、ギフトにはそれぞれ専用の精霊がつきますので』


「そうなんだ。それで、君の名前は?」


『私に固有名詞はありません。』


「んー、そしたらオレがつけてもいいか?」


『勿論です。』



オレは暫く名前を考えた。



「それじゃぁ、君は今日からルーテシアだ。道標でルートでもいいかと思ったけど声が女性みたいだし捻ってみたけどどうかな?」


『ルーテシア・・・、はい!これからよろしくお願いします!』



そういうや否やルーテシアが光球体から手のひらサイズの人形へと変わった。

その姿は背中まで伸びた白銀の綺麗な髪に背中から透明な2対の羽が生えスラッとした手足それに整った顔とだれが見ても美しい姿へと変わった。



「その姿・・・」


『変でしょうか?』


「いや!そんなことはない!むしろ凄くキレイだ。」


『それは良かったです。』


「それでルーは、━━━ルーテシアだから愛称はルーでいいかな?」


『はい!』


「それじゃぁ、ルーまずは成長の道標について教えて欲しい。」


『かしこまりました!成長の道標はどんなスキルでも取得することができるようになるスキルで今までの努力に応じて一覧に出現したスキルをSPを消費することにより覚えることが出来ます。』



それは・・・



「それは、どんな系統のスキルも魔法も覚えることができる?」


『はい、その通りです。』


「と、言うことは努力次第でどんな者にもなることが『できます』」



被せられた・・・



オレはその説明をうけて目的の領都までの道中能力の振り分けを行い、さらに試運転も行いぬがら領都への到着は少し予定より遅れたが無事着くことができた。


これからオレの冒険者としての一歩が始まる。




評価が良ければ続きの執筆がはかどります。

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