表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ハーレム物の幼馴染みキャラに恋する先輩の話

作者: 山田 ヤマト

初投稿です。よろしければ感想お願いします。

「先輩、あたし主人公と付き合うことになったんです」


その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がズキリと痛んだ

オレの気持ちになど気付かずに、満面の笑顔で彼女は続ける


「玉砕覚悟で告白したんですけど、なんか上手く行きまして」


彼女の話を聞きながら、オレはなんとか平静を装う

表面だけでも なんとか


「これも全部、先輩のおかげです」


オレのおかげ? なんのことだ?


「覚えてますか先輩、中庭で初めて会ったときのこと」


忘れるはずもない あの時のことは良く覚えている

中庭で泣きじゃくる彼女が気になって声を掛けたのだ

なんでも幼馴染みである主人公に「うざい」と言われたのが理由なんだとか


「あれから先輩、よくあたしの相談に乗ってくれましたよね」


ああ、あれ以来オレと彼女は良く話すようになった

週に3回 昼休みに中庭で

長い時間を過ごすうち、オレは彼女の様々な顔を見た

笑った顔、喜んだ顔、怒った顔、落ち込んだ顔、

知れば知るほど、オレは彼女に惹かれていった

…彼女に恋をしていった


「主人公とツンデレちゃんがキスしたって聞いたとき、あたしずっと泣いてたじゃないですか」


「だけど先輩は、そんなあたしをずっと励ましてくれた。諦めるな、お前は魅力的だって」


「だからあたし、頑張れたんです。先輩が応援してくれたから」


別に、あいつとの仲を応援したかった訳じゃない

ただ、悲しむ彼女を見たくなかった

…少しでも彼女に良く思われたい、という下心もあったが


「先輩、本当にありがとうございます。先輩がいたからあたしは 」


そう言って彼女は少し泣き出してしまった

オレは彼女の涙を拭いながら「良かったな、お幸せに」と伝える

…心にもないことを


こうして、オレの初恋は終わった







「そうだ先輩、俺ツンデレちゃんと付き合うことになったんです。あとメガネちゃんとロリっ子ちゃんと幼馴染みと生徒会長とも。いや~やっぱ今の時代はハーレムエンドですよね~」


………よし、略奪しよう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ