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第七十六話 セイレーンの対処法

「ご迷惑をおかけしました……」

「もう二度と人様に迷惑をかけるような商売はしません……」

俺の目の前でケンタウロス、ミノタウロス、ワーウルフ、イタチ、

それに普通の人間が土下座している。

人間とミノタウロス以外は伏せてるだけにしか見えんが……


「ソラコワイ……」

「速い……速過ぎる……」

「オェェェェップ!」

俺の後ろでは三人ほどグロッキーになってる。


「だらしないな。脳筋は竜に乗った事あるだろ。」

「あの時はちゃんと竜に乗ってましたからね!?首根っこ掴まれて空高く

跳んだり、背中から落ちる感覚を味わわされれば誰でもこうなりますよ!!」

うるさい。落ち着け。


「詐欺師も飛べるんだから問題ないだろ。」

「袋の中に入れられて振り回されたら、飛べても意味ないじゃない!!

ウェップ……」

コイツもうるさい。お前のスピードじゃ追い付けなかったんだから仕方ないだろ。


「景色が凄い勢いで変わるのがあんな怖いなんて……」

サーシャは口調が元に戻ってる。


魔法で雲を吹き飛ばした後、四人を連れて全力ダッシュしたり、

十数m程ジャンプして周りの様子を確認しただけなんだが、

どうやらそれが怖かったらしい。……まぁいいか。


「で、コイツらはどうする?」

側には気絶してる大量のセイレーン。

「近くに海があったが、そこから来たのか?」

「そうです……彼女たちはそこが縄張りです。」

「別に水に困ってる訳でもないだろうに、なんでまた雨乞いなんぞ

頼まれたんだ?」

「それは……」

団長から雨乞いの儀式をやる理由を聞いた。



「つまり、今は近くの海で美味い魚が大量に取れる時期で、それを狙って

正反対にあるはずのヴァファールからも人間を乗せた漁船がやってくる。

それを遭難させればセイレーンが漁師達を食える……と。」

「その通りです……」

コイツら海に投げ込むか?

「何でそんな事するんですか!同じ人間じゃないですか!!」

脳筋が叫ぶ。


「私どももセイレーンも生活がかかっていましたので……」

「セイレーンは人間しか食べないのか?」

「……魚も食べます。」

「お前らはサーカスの儲けだけで暮らしていけないのか?」

「……いえ、そこまででは。」

「もうコイツらを生贄にすればいいんじゃないか?」

「勘弁してください!!」

もう一回、厳しく躾けておくか?


「でも、そんな犯罪みたいな事やってたらお尋ね者じゃないの?」

「いえ、この国では楽しければいいや。という考えがあって、雨乞い自体も

罪になりませんし、セイレーンも船を遭難させるのは食事の一環なので、

特に問題になってはいないです。」

本当に、この国は……


「でも、どうにかしないと犠牲者が増えるだけである。」

「絶滅させるとか「やめなさい。」」

いい案だと思ったんだが。


「さっき言ってたけど魚も食べるんでしょ?何で人間を襲う必要があるのよ?」

「なんでもセイレーンには人間が美味いらしくて、ご馳走扱いなんですよ。」

あまり想像したくはない。


「じゃあ、その海に近付かないように漁師達に忠告しに行きましょう!」

「無理だろ。」

「どうしてですか!?やってみなければ分からないじゃないですか!!」


何でいつも、勢いで押してこようとするんだコイツは。

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