表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/327

第二話 今を受け入れる

俺の目の前に現れた変な画面は宙に浮いていた。

それを見てみると左上にステータスという文字と俺の名前が書かれていた。

「……これは?」

他に書いていることを確認すると、昔に聞いた事があるゲームの内容に近いと

思った。

俺はゲームをやった事がないから詳しくは知らないが


 HP、MP、ATK、DEF、INT、MGR、DEX、LUC


と言う項目があり横に数字がある。

「HP、MPは9999、それ以外の数字は999か。これに何の意味が?」

さっきまで襲われて混乱したことも忘れて画面を見るのに集中していた。

そして画面に触れたとき


【ATK】

攻撃力を表します。数値が高いほど物理攻撃力が上がります。


頭の中に意味するものが浮かんできた。

「っ!……これは!?」

画面に触れた指はATKと言う項目を触っていた。

4・5回同じ事をしても結果は同じで、項目と説明が頭の中に浮かんできた。

物は試しと他の項目も指で触れてみると

「DEFは防御力、INTは魔法攻撃力か。他は……」


全部調べ終わってから考えてみた。

この画面、確かステータス画面というものでよかったか?

これは俺の能力を表示しているんだろうか?

しかしINTとMGRを調べた時に魔法という言葉が浮かんできたが

そんな物使えないぞ?

俺の能力だとしたらこれは一体なんだ?


そういえば見てて気付いたが右下に[1/3]と言う文字がある。

ページを示しているようだ。

これも触れれば変化があるのかどうか試してみようか。

そう思って右下に触れるとやはり変化があった。

「スキル?」

さっきのページにはステータスと書かれていた箇所にスキルという文字があり、

いろんな単語が並んでいたので、さっきと同様に触れていった。


【ラーニング】【スキル超強化】【見識】【状態異常無効】【即死無効】

【属性攻撃耐性】【限界突破】


などがあったが一つだけ色が灰色で表示されているものがあった。

調べると


【祝福】

HPが0になった際に5%の確率で相手を消滅させて復活できます。

その際、相手のステータス・ユニークスキルを引き継ぐことができます。

注:寿命や無機物による死亡では発動しせず、再取得も不可能です。


ということだった。

俺がドラゴンに踏み潰されたときに発動だのと聞こえたのは【祝福】

だったはず。

つまるところ、やっぱり俺は死んだのだ。

だが、このスキルのおかげで生き返ったという訳だ。

たった5%の確率で……

あのコウモリや壁の現象は【ATK】が高かったせい?つまりドラゴンの

攻撃力を引き継いだということか?


本当に運がいいのか悪いのか分からない一日だ。

いや一日かどうかも分からんが。



本当なら混乱して何だか分からない状況のはずなのに、

冷静に理解を進める自分がいた。

どうしてだろう?

おかしい状況を受け入れている自分がいた。

これも何かの力だろうか。

ただ一つ、ここなら俺が縛られるものがないという実感だけはハッキリ

していた。


ちなみにスキル画面の次のページは称号とだけあり、何も表示されて

いなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ