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王に

なんと、3年も投稿してませんでした。

内容も半分忘れ、思い出せる範囲で書きました。

お久しぶりでございます。

 僕は遥かに高い塔の窓枠に足をかけていた。窓ははめ込まれているため、開けて中に入ることはできない。

 塔全体にかかっている魔力探知の術式にはすでにジャミングを行い、僕自身を探知できないようにしていた。短距離テレポートの術式を展開し、室内へと侵入する。


「ついに、この日が来たか」


 気付かれるはずはなかった。

 なにより、気付かれれば間違いなく衛兵が来る、はずだった。


「死神とはそんな子供のような姿をしておるのか…」


 僕自身が気がついた。

 この人は僕を死神だと思っているのかと。


「僕は死神ではない」


 僕は思わず答えてしまった。本当に嬉しそうに死神を受け入れるものだから。


「そうか、ならば、まだ生きねばならぬのか」


「貴方に会いに来たんだ。僕の出生を知り、僕の両親を知っているであろう、貴方に」


 男は目を見開いて僕を見た。先程までの何も目に写っていないような虚ろな瞳からは変わっていた。


「お前…、エリュクトか」


 その一言に喜びが込められていると感じたのは自分がそうだと思いたいからなのだろうか。


「すまなかった。わしは判断を誤った。


 あれから、ずっと考えておった。本当にわしがしたことは正しかったのかと。権力に溺れ、自らの権威を脅かすものを嫌い、遠ざけていたわしの行動は正しかったのかと」


 僕は掴みかかりそうになった。

 コイツのせいで僕は大変な目にあったのだ。

 いいこともあった、このスキルがあったために力も手に入れることができた。

 しかし、自分を愛してくれた両親と離れ離れになったのは、間違いなくコイツのせいなのだ。


「すまなかった。

 わしが間違っておった。


 あれから、この国は苦難に立たされた。わしも体調を崩し、国を支えるには力が足りなかった。


 全てはわしが判断を誤ってしまったからだ。スキルというものを甘く見てしまった。


 それが、今の結果だ。もうすぐ、この国も無くなってしまうだろう。その前に、お前の両親を連れてこの国から逃げるといい…」


 確かに、王太子が指揮をとってはいるが国は滅びの方向へと進んでいた。まもなく戦争が始まるという噂もある。


「エリュクト、お前の両親は下町の木漏れ日亭という場所で宿屋を営んでおる。

 そこに行けば、会えるじゃろうて」


 僕は男に背を向けた。

 これ以上、話す必要はない。

 しかし…


「この国は僕が救う」


 一言だけ、届くかわからないがポツリと呟いた瞬間、景色が変わった。

投稿しようと思ったのは、100人以上の方がブックマークをしてくれていたのを見たからです。

できる範囲で頑張ります。

少しでも楽しんでもらえるように。

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