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お久しぶりです。久しぶりに頑張ってみます。応援して下さい。ていうか、勝手に休載したのに、いまだに見てくれている人がいることに気づいたら、なんか書き始めてました。

 町には、何もなかった。正確には、見るべきものは、何もなかった。そして、宿すらもなかった。村人にそれを聞いたとき、僕は唖然としてしまって、何も言えなかった。

 残念なことに休める場所はない。しかし、体は野宿ではなく、ベッドでしっかりと眠ることを期待してしまっていた。今更野宿など、正直したくない。


「坊主、良かったらうちに泊まっていくかい?さっき娘から、宿の在り処を探してたって聞いてね。まだ休むところが決まっていないなら、うちにおいで。」


 いきなり話しかけられたことにびっくりはしたが、僕を思って言ってくれていることが分かったので、なんとなく安心できた。それに、話しかけてきたおばちゃんの容姿も安心できる要因だったのかもしれない。恰幅のいい体に元気のいい笑顔。背は少し小さめだが、にこやかな笑顔が優しさを感じさせる。


「いいんですか?赤の他人ですよ。」


 当たり前のことを聞いたつもりだった。赤の他人を家に泊まらせるのは普通はありえないと思っていた。


「赤の他人?そりゃそうだが、子供を野宿させるのがよその常識なら、あたしはそんな常識はいらないね。子供と老人は大切にする。それがうちの村の常識だよ。」


「なら、お邪魔してもいいですか?」


 がっはっはと豪快におばちゃんが笑った。そのままの勢いでバシンと僕の背中を叩いた。


「当り前さ!」


 そう言っておばちゃんは歩き出した。



 おばちゃんの家に着くまでに色々と話した。おばちゃんの名前はウェルダ。仕事は八百屋だが、この村ではぶつぶつ交換が主流らしい。だから、野菜を代わりに預かって、他の望みのものと交換しに行くのが仕事みたいなもんさと話していた。


 旦那さんは2年前に亡くなったらしい。それまでは農家をしていたが、一人では出来ずに畑を売ったそうだ。娘はもう嫁に行った。話しかけた人ちょうど娘さんだったらしい。


「あんたは何でこんな辺鄙なとこに来たんだい?」


 一通りおばちゃんが話した後に、おばちゃんが質問してきた。


「父に会いに王都に向かっている最中なんです。父にはずいぶん前に捨てられたらしくて。」


 おばちゃんはそれを聞いた後、ガシガシと僕の頭をなでてきた。


「そうかい。あんたは強いね。」


 撫でられたことが心地よくて、おばちゃんの暖かさに触れた感じがした。


「さみしくないですか。一人ぼっちで。」


 そんなことをなんとなく聞いてしまっていた。


「さみしくないさ。この町の全員が家族みたいなもんだからね。」


そう言って笑った姿に女性の強さを見た気がした。



「さてと、着いたよ。ここがあたしの家だ。」


 今日見たこの町の家の中でもトップクラスでかい家に圧倒されていると、おばちゃんに遠慮せずに入んなと家の中に入れられてしまった。


 あれよあれよという間に風呂に入らせられ、ご飯を出されとされたのちに二人で眠ることになってしまっていた。


「あんた、さっき言ってたね。さみしかないかって。あたしはさみしいよ。大事な旦那が死んだんだ。悲しくないわけないだろう。でも、あんたもさみしいんじゃないのかい。父親がいなくてさ。」


「そうかもしれません。」


両親に会いたい。それは昔から思っていた。色んなことが話したかった。何より、両親も捨てたくなかったと信じたかった。

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