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 まず、僕の目的を達成するためにも王都へと歩みを進めなければならない。しかし、旅についてきてくれている皆の目的も達成しなければならない。

 なにより、僕が犯罪を犯そうとしている王都へと皆を連れて行ってもいいのかと僕は悩んでいた。そして、僕自身皆に相談することも出来ずにいた。


「エリュクト、どうするのか、いい加減決めましょう。ここの宿に泊まってから準備だけで3日も経っているわ。」


 エルが夕食の場でハッキリと僕の目を見て言った。そう、迷っていた僕は一人で決めることも相談することも出来ていなかった。


「そうだね…。」


 夕食がまだ並んでいないテーブルに大きな地図を広げる。そして、地図における現在地を指差して、皆を見回す。


「私の意見を言うわ。

 王都まで最短ルートで行きたいと思うわ。最短ルートを通れば、学問の都、ルーゼルを通ることになるわ。そこで、フォーアとエリスを学園に通わせる手続きをしておいてきましょう。フィアは私たちの代わりにフォーア達の面倒を見てちょうだい。

 私とユニとエリュクトは王都で用事があるから、王都で用事を済ませてからルーゼルで合流しましょう。」


 納得するルートではある。

 そのルートなら時間は最短でかつ、皆に責任を持たせることはない。


「エル、エルもルーゼルに残ってくれ。僕一人で王都に行く。そもそも、エルには王都まで行く理由はない。僕一人で十分だ。」


 犯罪をする以上、一緒に動く人間は少ない方がいい。それに、フィアでは保護者として若すぎる。一人で出来ることも限られている。


「エリュクト、何を言ってるのかしら。私は役に立つわよ。それに、私なら貴方の目的の手助けをしてあげられるわ。

 私だけは、連れて行きなさい。」


 怒りを感じているのだろう、エルの周りの魔力が揺らめいている。

 確かに、エルの身分などを考えれば役に立ってくれることなどわかっている。


「僕なら一人で王都に行くのに3日とかからない。エルを連れて行けば、ユニに乗っていても7日はかかる。それを考えれば、僕一人で行くのが一番だと思う。」


 真剣に議論している僕とエルの間にある机をフィアがバンッと叩く。


「エルもエリュクトも、何を言っているの?私もフォーアもエリスも何も言ってない。

 私達の意見は無視なの!?」


「そうです。エリュクト兄さんが何をするつもりかはわかりませんが、何の説明もなく僕達をルーゼルに置いて行くというのは無責任ではないでしょうか。」


 フォーアがハッキリと僕に伝えてくる。

 確かに、僕はエル以外に何をするつもりで、何故ルーゼルに置いて行きたいのか伝えていない。


「わかった。僕が何をしに行きたいのか、みんなに言わせて欲しい。その上で、僕は一人で行きたいと思っている。」

仕事が忙しくて書けなかったのですが、久しぶりに書くと楽しいものですね。

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