表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/62

決意

お久しぶりです。

待たせて、すいません。

 僕が一人、宿の屋根の上で空を見ていると、エルが僕の横に腰を下ろす。

 横を見れば、真面目な顔をしたエルがいたので、何か話しがあるのだとあたりをつけた。


「それで、どうやってご両親に会うの?」


 エルが、至極真っ当な事を問うてきた。

 当たり前の疑問だが、僕自身こうすれば会えるという確証はない。


「この国の王に会ってみようと思うんだ。その人なら、僕の両親のことを知っているかもしれない。」


「そんな簡単に言うけど、どうやって会うの?相手は国王よ、簡単に会えるとは思えないのだけど。」


 確かに、会えるわけはない。

 なんの地位も名声もない平民が国王陛下と会えるわけがない。何より、僕は国王の命令で魔の森に捨てられたのだ。

 会う理由がない。


「忍び込もうと思う。今更、怖いものなんてないよ。何かあれば、また、魔の森に帰ればいい。」


 僕には魔法も友人に鍛えられた身体能力もある。友人の言う通りなら、僕を止められる人間はいない。


「危険すぎるわ!エリュクト、貴方に力がある事は知ってる。でも、無茶よ。」


「エル、エルはまだ僕の本気を見たことはないよ。僕は誰よりも世界に愛されている。」


 そう、スキルが証明してくれている。

 この世界のいかなる子供よりも努力してきた自信がある。強くなるための努力をしてきたのだ、僕は。


「世界に愛されている?」


 世界は僕を愛している。

 僕が本気でしようとした事を僕は失敗したことがない。失敗を知らない…、それは怖いことでもあると言われた。

 それでも、僕の本当の望みをこの世界は叶えてくれている。それは、真実だ。


「この話はよそう。エルだけに話すわけにはいかない。とにかく、心配しないで。待っててくれればいい。みんなと。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ