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作戦終了?

本来、僕達は姿を見せるわけにはいかなかった。それ故に、人の視線を集める必要があったのだ。

しかし、エルだけならば姿を見せても問題はなかった。なぜなら、貴族という身分がある以上、手を出すのは容易ではない。

そんな中、僕は闇の中を駆けていた。

途中、僕の事を見ていた人がいたが、その人物の言っている事が事実であると僕の勘が言っていた。

もしバレても、僕を殺す事は出来ないだろう。そんな状況になれば、何が起こるかわからない。

僕がどうこうするわけではない。

この国が世界を敵に回す可能性すら出てくるという事だ。

そろそろ、僕も彼女達に言った方がいいのかもしれない。

僕のスキルと、そのスキルが持つ意味を。


そんな事を考えている間に、僕はホテルの前に着いていた。

子供達は一斉に駆け出してしまったために、一人一人がどこに行ったかという事はわからない。

この街に住んでいる子は家に戻るだろうし、それ以外の子達も何とかするだろう。

一応は自警団の宿舎に予告状を出して来たから何とかなるはずだとは信じている。

これ以上、僕が出来ることもないのだ。

金を恵んでやるなんて事はしないし、面倒を見てやる事も出来ない。

所詮、僕もまた、子供なのだ。


「エリュクト、子供達は?」


後ろからエルの声が聞こえた。

振り向く事もなく、僕はポツリと答えた。


「逃した。でも、一人一人が無事逃げられたかまではわからない。」


僕がホテルの中に入ろうと歩き出せば、エルがトコトコと小走りで僕の隣に並ぶ。

エルの手が僕の頭を撫でる。


「ふふっ、お疲れ様。君は良くやった。一人で出来ることなんてたかが知れている。だから、責任を感じる必要なんてないんだ。」


ポタリと地面に雨が降った。

いく粒もの雨が地面に降った。

でもなぜだろう?

なぜ僕の足元しか、濡れていないのだろう。


正しい事をしたと思う。

努力をしたと思う。

けれど、僕は全ての子供達を救えなかった。

もしかすると、今にも命を落としそうな子がいるかもしれない。

今まさに連れ戻されている子もいるかもしれない。

所詮僕は、無力なのだ。

今最近、深夜の仕事をしています。

ここしばらく、その仕事が忙しくて投稿出来ませんでした。

ただ、びっくり仰天な事に、いつの間にやらブックマーク登録数が増えていました。

嬉しいです。ありがとうございます。

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