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盗み聞き

僕はハイドの魔法を使って領主の屋敷へと潜入していた。

ハイドとは、エルフが里の警備の為に使っている大型の結界魔法を個人サイズまで小さくし、その分、認識しづらくした魔法だ。

この魔法は姉さんの直伝であり、姉さんが作ったものなので、広まっていない魔法だが、僕は気に入っている。


「おい、エル・ウィンディがこの街に来ているというのは真なのか?」


痩せ細り目が鋭い、狡猾そうな男が跪いている男性に聞いていた。

如何にも偉いという格好をしていることから、この男性こそがこの街の領主、ドス・ドリュー伯爵だろう。


「はっ!確かに確認いたしました。仲間は5名。餓鬼が3人、エルフが1人、女が1人です。」


餓鬼ということは、僕とエリスとフォーアだろう。また、エルフはフィリス、女がフィアという事だろう。


「そうか…。しかし、どうしたものか?計画は既にある程度進んでいる。ニール公爵も黙認という形だが許可は貰っているのだ。今更、止められはせぬ…か。」


計画の内容はまだわからないが、この領主が何かを企んでいるのは確かだろう。

しかも、公爵のお墨付きといったところだろうか。


「いかがいたしますか?」


男性が顔を上げぬままに、静かに問いかける。


「計画を続行しろ。既に止められる状況ではない。今計画を中止してみろ。我がドリュー伯爵家が潰れるだろう…。そうだ、確かサウザスが面会を求めていたな?許可をしろ。アイツにエル・ウィンディの気を引かせる。」


エルに隠したい計画、ということか。

とはいえ、この現状で僕が何かをすることは出来ない。とはいえ、何もしないというわけにはいかないだろう。


「仰せのままに。」


男性は部屋を後にした。

静かな部屋に僕とドス・ドリューの二人だけだった。

ドス・ドリューの息遣いが聞こえる。

そろそろ、部屋を退出しようと思った時、ドス・ドリューが何か髪を取り出していた。

僕はそれを後ろから覗き込む。


やはりと言うべきか、人攫いの件はドス・ドリューの差し金だった。

人身売買というのは、それだけお金になるという事だろう。


「確か、エルフが来ていると言ったか…。何とか手に入れられればいいのだがな…。」


僕はそれだけ聞いて、部屋を後にした。

殺すことは容易い。

しかし、ドス・ドリューを殺したところで、首がすげ替えられるだけだろう。

ならば、この際、エルに何とかしてもらおうと思う。

本人は、権力を使うのが嫌みたいだが…。

なろうコン、落ちてました。

まぁ、この文章では仕方ないかも知れませんが…。

何とか、継続して執筆出来るように頑張ります。

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