山賊、死す
「ありゃりゃー?エルフとかいんじゃん。マジ高く売れっし、マジ持って帰ろうぜ。」
いきなり現れた集団が頭の悪い発言をしだした。
いわゆる、山賊とかそんな感じのヤツだろうか。
「すいません。こちらに手を出さなければ、僕は反撃する気はありません。手を引いていただけますか?」
僕が一番前に出て、告げる。
僕が一番前に出るのは、逆効果だとわかってはいるが、他のみんなだとプルプル震えていて役に立ちそうにない。
「おいおい、ガキがなんか言ってんぞ?」
バカがバカ達に声をかければ、バカ達が爆笑していた。
しかし、囲まれているのはマズイ。
それに、この状況で戦えそうなのは、エルくらいだろうか?
しかし、予想外な人物が出てきた。
「私達には、貴方方を害する気持ちはありません。しかし、貴方方に私達を害する気持ちがあるのであれば、私達には反撃をする用意があります。」
まさかのフィリスだった。
むしろ、エルの方がプルプル震えている。
「おいおい、この人数見てそんなコト言えるなんて、お前らバカだろ?」
そして、リーダーらしき男が剣を振り上げて、叫ぶ。
「お前ら!でっけえのは確実に生かせ!ちっちゃいのは、殺しても最悪構わない!」
やはり、無理か。
僕はパチリと音を鳴らす。
僕達の周りを氷柱が囲む。
「死にたいヤツからかかってきてよ。この氷柱で綺麗に貫いてあげる。」
僕は背中にある片手剣を抜き、正眼で構える。
一歩、エリュクトが踏み込んだ。
瞬間、エリュクトの姿が消える。
リーダーらしき男の目の前に姿を現し、すぐに姿が消える。
一拍遅れて、血が吹き出る。
この人数を相手にするには、受け身では一人で守りきれない。
僕は一気に三人を斬り伏せる。
そう、バタリと倒れたのは三人。
目で追いきれない程に、エリュクトは早かった。
氷柱もまた、身体を貫く。
容赦などなかった。
エリュクトの身体は何度も消えて、血が吹き出る。
氷柱も現れては刺さる。
圧倒的な能力だった。
一人にして、30人近くの敵を足手まといを抱えながら倒しているのだ。
「僕の仲間に手を出すなんて、ふざけるな。」
戦闘を初めてから一分も経たずに、戦闘は終了した。
エリュクトの身体に返り血はついていなかった。
それほどのスピードで切り倒したのだ。
何度も言うが、圧倒的だった。
エリュクトの設定、全然出てきてないなぁ…




