僕達の、旅路
「フィリス…。」
後ろには、必死に歩いているフィリスがいたが、余りにも足が遅い。
「はぁ…はぁ…。ごめん。…遅くて。」
体力がなさ過ぎて、もう肩で息をしている。
流石に一日中部屋でダラダラしてただけの女なのだから、体力がないのは当たり前か。
「フィリス、ユニに乗って。フォーアは歩いてくれるかな?体力的にはフォーアの方があるはずだしね。」
ちなみに、体力が一番あるのは僕。
次いでエリス、フィア、エル、フォーア、フィリスの順だ。
「わかりました。フィリスさん、あまり無理しないでくださいね。」
フォーアはいつも優しい。
エリスに対してもそうだし、周りを気にかけてくれてはいる。
しかし、たまに無理をするので、気にかけてやらねばならない。
「ありがとう、フォーア君。」
フィリスの笑顔に顔を赤く染めるフォーア。
その年で照れてるのは、どうなのだろう…。
なんだかんだと歩いているが、そうすぐに街に着くわけもなく、今日も今日とて野宿だ。
「フィリスが合流してから、少し移動距離が減ったかな?フォーア、今日のを参考に休憩地点をまとめ直してくれる?」
馬を買った方がいいかもしれない。
せめて、フィリスを乗せてあげないと、移動距離が稼げない。
「わかりました、エリュクト兄さん。計算し直してみます。」
僕はテントの中でフォーアと話していた。
男は僕とフォーアしかいないので、テントの中には僕とフォーアだけだ。
「フォーア、やはり次の街で馬を買おうか。このままじゃ、全然進めないしね。」
フォーアが小さく頷く。
「そうですね。フィリスさんも、それで楽になるはずです。」
確かにそうだが、フォーアも休ませてやらなければ、フォーアが倒れてしまう。
「そうだね。さて、計算終わった?終わったら、そろそろ寝ようか。」
「そうですね。明日にはギリギリ次の街に着ける予定です。」
明日は街に入れるか。
ベッドで寝るの、楽しみだなぁ。
フィリス side
私達はパチパチと鳴る火を管理しながら、見張りをしていた。
今日は一切、私は役に立てなかったので、気合を入れていかなければ、いけない。
と、気合いを入れていたのだが、疲れが溜まってしまい、うつらうつらとしていた。
「フィリス、フォーアも無理しないでって言ってたでしょ?早く、休んだ方がいいよ。」
後ろからエリュクトが話しかけてくる。
「後は、僕が見張るよ。テントに戻って眠っておきな。明日は今日より忙しいだろうからね。」
さらりとエリュクトに髪を撫でられる。
「ありがとう、休むね。」
私はエリュクトにお礼だけ言って、テントの中に入る。
私は役に立てていないのは、変われないようだ。




