外伝 ゼズ編
すいません、風邪をひいてしばらく書けませんでした。
今回は外伝ですが、これからはゼズの外伝も書いていきたいと思います。
魔の森はエリュクトの地元と言えます。
ゼズ、頑張って…
俺は旅に出るコトにした。
先日出会った男の子に完膚なきまでに叩き潰されたからだ。
しかも、本気でなかったときている。
言い訳は出来ない。
仮にもAランクの名を貰っている俺が10歳以下の子供に負けた。
だが、負けたら負けたで諦めていては、俺はここまで来れなかった。
次は負けない。
そう決めて街の外へと歩き出した。
ちなみに、俺の隣にはミーアという女の剣士がいる。
俺が子供に負けた時に同じ場所で同じ子供に負けたらしい。
少し話して意気投合したので、共に旅に出るコトとなった。
「ゼズ。これから、よろしく頼む。」
「俺も迷惑かけるかもしんねえが、一緒に強くなろうぜ。あのガキに勝てるくらいな。」
コツリと拳が当たり、どちらからともなく歩きはじめた。
はっきり言って、この二人ならば、ドラゴンでも出てこない限り負けるコトはないだろう。
「しかし、彼は強かったな。私は彼に勝てる気がしないよ。格が違うと思ったのは彼が初めてだよ。」
彼女は三桁もの氷柱を出され、威嚇されたらしい。
さすがの俺も三桁もの氷柱は見たコトがない。
「魔法なんざ、出せねぇくらいの速度で切り込めばいいだろ。確か、剣聖だって魔法使えねぇって話だろ?」
今代の剣聖は魔法が使えないコトで有名だ。
今回の旅は、剣聖に会いに行くコトを目標としている。
「剣だけでそれができるのは、剣聖くらいなものです。私は魔法と剣の併用を目標としている。」
俺は多少の魔法も使えるが、身体強化とかライトとかそれくらいのモノだ。
「俺はあんまり、魔法使えねぇからな。それに、剣が使えねぇ状況もあんだろ?なら、剣を鍛えねぇとダメだろ?」
ただ、一つだけ自信があるのは、身体強化を無詠唱で使えるコトだ。
「魔法、教えてあげますか?共に旅する仲なのですから、教えてあげますよ。」
魔力量は鍛えれば増やすコトができるのは、最近有名になった説だ。
ただし、使える魔法については、差があるようだ。
「じゃあ、頼むぜ。とはいえ、よく使いそうなのだけでいいけど。」
ランス系などの魔法なら、多様できるし前々から習いたいと思っていたのだ。
「ていうか、魔法使えないのに、どうやってAランクまであがったんですか?」
Aランクとはギルドにおいて一流と認められた場合において付けられるランクである。
「んなの、剣でブチ殺してきたに決まってんだろ。Aランクくらいなら剣で叩っ斬れるし。Sランクともなると、斬れねぇけどな。」
Aランクの魔獣を剣で斬る度に折れていたが、今の剣ならそうそう折れない。
Aランク記念に買った剣は、もう一年も使っている。
「剣で斬れるものなのですね…。Aランクともなれば、一癖も二癖もあるものが多いではないですか。」
ただただ大きかったり、異常に硬かったり、核を壊さないと倒せなかったりと、面倒なのが多いのが面倒なところだ。
ちなみに、SランクはSランカーでも単独撃破が難しいと言われている。
相当相性が良ければ、単独撃破も可能らしいけれど。
「いつかは、Sランクも斬って見せる。剣聖なら、木の棒でもSランクを斬るらしいけどな。」
魔法もなしに斬れるなんて、異常だと思うが。
「そういえば、そろそろ行かない?門の前で話してると、門番が見ていて恥ずかしいのだが?」
よく考えてみれば、俺達は門の前で話していたのだった。
さっさと出発しないと、いい加減門番の視線が痛い。
「おぅ、行くか。まずは、魔の森を目指さなきゃな。そこで剣聖が修行しているらしい。」
俺達は、剣を片手に歩き出した。
二人きりの旅路だが、何かが起きるコトはまずないだろう。
俺は女性と関係を持ったコトがない。
ヘタレなのだ。
胸を張っていうコトでもないが。




