フィア陥落?
僕はバーバラ商会の前に立っていた。
入り口の前には、沢山の人が寝ていた。
パチリと指を鳴らせば、店は消失した。
後は、近くの森にでも捨てておけばいいだろう。
彼らを森へと捨てた僕は、宿屋への道を急いだ。
フィアは、宿屋に行っただろうか。
部屋の中に入ると、待ちすぎて眠ってしまったのか、ベッドに寝ているフィアの姿があった。
僕はそっとフィアの頬を撫でる。
フィアがパチリと目を開く。
「エリュクト、帰ってきたんだ。いきなり出てくし、中々帰ってこないから、心配したんだよ?どこ行ってたの?」
「フィア、良ければ一緒に来ないか?世界は広いんだ。どこかに君のコトを受け止めてくれる人がいるはずだ。」
フィアが、僕の姿を見ていた。
「ねぇ、答えて。何をしてきたの?そんなボロボロで、何をしてきたの!?」
「したいコトをしてきた。それより、一緒に来てくれるか?」
フィアは、僕の体を探る。
怪我がないか、探しているようだ。
「怪我、なくて良かった。」
ギュッと、僕の体が抱きしめられる。
「僕はね。君に助けてって言って欲しかった。僕は嘘が嫌いだ。特に優しい嘘は嫌いだ。嘘だってわかってても、指摘できないじゃないか。わかってても、助けてあげられないじゃないか。助けたいのに、助けられない。」
僕は、上を見る。
涙を溢さぬように。
「お前に僕の気持ちなんかわからない。もう嘘なんてつかないでくれ。」
「わかった、連れてって。でもね。私を幸せにしてくれる人を探す必要はないよ。だって、ここにいるもん。」
「フィア、僕は君一人を愛せはしないよ。だから、君だけを愛してくれる人を探した方がいい。僕では、君を幸せにできない。」
フィアが、強く僕を抱く。
「私の幸せをエリュクトは知らないよ。私の幸せは好きな人といること。できるなら、手を繋いで。できるなら、抱きしめられて。そして、できるなら。」
僕の唇が奪われた。
精霊は、この行為を止めてはくれなかった。
悪意がなかったからだろうか。
「こうやって、キスをしたい。だから、私を連れてって。そして、私を幸せにして。」
「わかった。でも、そろそろ離してくれ。エリスとフォーアが来る。」
そう言うのが早いか、バン!とドアが開く。
エリスが僕の姿をロックオンする。
「エルクト兄ちゃんは、私の!」
エリスの全力の蹴りがフィアの腹部に思いっきりはいる。
フィアは、壁に叩きつけられる。
音に流石に気がついたのか、エルが部屋に顔を出す。
そこには、困っように佇むフォーア、地面とキスしているフィア、楽しげにエリュクトに顔を擦り付けるエリス、そしてされるがままになってるエリュクトの姿があった。
書くたびに増えるブックマークをエネルギーに書いてます。
読んでくださる方がこんなにいるなんて、感動です。
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