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欠けている  作者: ausunoto


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75/77

75話 仲間たちの想い



     夏休みがおわり

     二学期が始まる


     本当なら

     学校に行かないと

     いけないのだろう


     ・・・でも・・カナデは


     どう判断すればいい?


     誰かが動画で拡散した

     「これが本物の音たち」


     その人気のために

     混乱することを予想され

     カナデは

     学校に通えなくなった



     つぎなる問題は


     ワン リアル アクションの

     ワースクル・アークでの

     大規模プロライヴだ


     だが

     歓声0で終わった

     そのライヴ


     学校では

     カナデは全校生徒に

     どう思われている?


     人気でカナデに殺到するのか?

     歓声なし大規模ライヴをして

     非難されるのか?


     ・・・わからない


     ・・・わからないから

   

     安全策を取れば

     学校に行かないが

     最善なのだろうけど






カナデ「高校も行けなくなっちゃったね~」





     まるで他人事のように

     そう言うカナデ




カナデ「君まで

    つきあうことないのに~」





       カナデが心配で

       傍に居てあげたくて


       いや ちがう


       カナデが

       おかしくなってしまうのが怖くて

   

       僕が安心したくて

       カナデの傍に居る






カナデ「もう

    学校に通えないから

    いっそ

    ”欠けている”で

    プロデビュー目指す?」



ツナグ「それもいいかもしれないな」






       ツナグ~?

       お友達が迎えに来たわよ?







ツナグ「え?」








       僕を学校へ行くのに

       迎えに来てくれる友達?


       そんなの

       カナデ以外に居たっけ?


       とりあえず

       玄関を出てみると









ツナグ「・・・ヴェル?

    それにリエル?」



リエル「転入したんだ

    ヴェルと

    ツナグとカナデと

    同じ学校にね」



ヴェル「一緒に行こうか?」



ツナグ「・・・そう

    ・・・したいけど」








         何も心配することはない









ツナグ「・・・え?」


ヴェル「とりあえず








          行けば わかる










ツナグ「そう促されて









         カナデを連れて


         ヴェルとリエルと一緒に


         学校に向かったけど










ユミ「おっはよ~

   カナデ~?

   みんな~」



カナデ「あ ユミだ~」


ユミ「さすがヴェル

   連れて来てくれたのね?」


ヴェル「まあな」


ツナグ「ヴェルは

    大丈夫だって言うけど」


ユミ「私も大丈夫だと思う」







       不安しかなかったが

       学校に着いてみたら







ツナグ「・・・あれ?」






        いつものように

        ホームルームのあと

        授業が始まって


        いつものように

        昼休みは

        カナデと一緒に

        昼食を食べ



        いつものように

        放課後になって


        今日は

        いつもと違って


        ヴェルと 

        リエルと

        ユミも一緒に


        帰り道を歩く







ツナグ「・・・あれ?」


カナデ「・・・普通だ」




ヴェル「学校にカナデが行けば

    大混乱になると思ったか?」


カナデ「だって~

    動画が拡散されたときの

    学校のみんなの騒ぎを

    思い出せばね~」




ユミ「まあ

   ヴェルがね~







 

         頑張ってくれたからね~










リエル「僕は感動したな

    ヴェルに

    あんな仲間想いのところ

    あったなんて」



ツナグ「何したのヴェル?」


ヴェル「前に

    ツナグに言っただろ?







         何かあったら


         なんでも言ってくれと?







ツナグ「あのときのか

    (僕の歌声と歌詞で

     リエルの精神障害が

     寛解したときの)」



ヴェル「まあ

    頼まれていねえけどさ












          勝手に


          やらせてもらったわ











一か月半前 終業式



校長「全校生徒に

   ヴェル・ナラシ君から

   伝えたいことがあるそうです」





壇上



ヴェル「・・・」








        全校生徒が


        壇上のヴェルに注目する










ヴェル「・・・








        みんなに伝えたいことがある


        カナデ・トケルのことだ









その言葉に








        全校生徒が反応した


       「これが本物の音たち」


        その動画が


        ワン リアル アクションとで

        バンド喫茶でセッションした

        その動画


        カナデも演奏してるところが

        映っており


        200万再生もされている


        全校生徒は

        カナデが学校に訪れるのを

        待っている


        そして聞きたい


        あれほどの音を出せるカナデは

        全校生徒の注目の的だった









ヴェル「その動画のせいで










        カナデは

        学校に来られないで居る


        そして来たら来たらで

        みんながカナデに殺到して

        大混乱になるだろうから


        カナデは

        学校に行くことを

        あきらめている










全校生徒「・・・」









       カナデは不登校に

       ならざるえなくなった


       そして









ヴェル「カナデから笑顔が消えた」



クラスメイト「・・・あの・・カナデが

       ・・・笑ってないの?」







ヴェル「それどころか









         引きこもりになってしまった


         いつも

         笑ってるような女の子から

         笑顔が消えた







ヴェル「いまのカナデを

    みんなが見たら








         別人か?と


         疑いたくなる様だ










全校生徒「・・・」











ヴェル「俺わな













          カナデの笑顔を


          取り戻したい













ヴェル「そのためには













         カナデが学校に通っても


         そっとしておいて欲しい














ヴェル「あの動画のこと

    聞きたくなるのは

    わかる


    あんな

    トッププロミュージシャンか?と

    思われるようなカナデの

    ヴァイオリンの旋律に

    魅かれるのはわかる


    でもな









         カナデは


         普通の女子高生なんだ



         普通に


         学校を通いたいだけの


         女の子なんだ











全校生徒「・・・」



ヴェル「・・・頼む

    ・・・みんな











           深々と頭を下げたヴェル










ヴェル「・・・カナデを










          学校に通わせてあげてくれ?


          そのためには


          みんなの協力が必要なんだ










ヴェル「俺は

    カナデ・トケルの仲間として











           仲間の笑顔を取り戻したい














             回想 終了














放課後 夕方 帰り道


カナデ「・・・そこまで

    ・・・してくれたの?

    ・・・ヴェル?」



ヴェル「ツナグとも

    約束してしまったしな」



リエル「妬けちゃうくらいに

    カナデのこと心配してたよ?」



ユミ「わたし あのとき

   ヴェルに感動したな~」



ツナグ「・・・じゃあ

    ・・・今日 学校で

    ・・・何もなかったのも」



リエル「ぜんぶ











           ヴェルのおかげだよ?











カナデ「・・・」








         カナデの右肩に


         手を置いたヴェル










カナデ「・・・ヴェル?」



ヴェル「・・・











          仲間だろ?頼れよ??











カナデ「・・・」


ヴェル「仲間が












           仲間が


           笑顔を忘れたなんて


           イヤだろ?




           仲間だったら


           笑顔を取り戻してあげたいって


           思うだろ?











カナデ「・・・」



ヴェル「だから

    そうしただけだよ?

    もう何も心配することはない

    仮に何かあって

    カナデの学校生活を

    邪魔するようなやつが現れたら

    俺が ぶん殴ってやる

    だから









          安心して学校に来いよ?










カナデ「・・・」



リエル「ヴェルだけじゃない

    僕も居るからね?」


ユミ「もちろん

   私も居るからねカナデ~?」



ヴェル「安心しろ?










         俺たちが


         居場所になってやる











カナデ「・・・」



ヴェル「だから・・え?」










         ボロボロと


         大粒の涙を流して


         溢れる感情が止まらない











カナデ「・・・みんな」



ユミ「も~う

   カナデに泣き顔は

   似合わないんだからね?

   だからさ?

   笑ってカナデ?」




カナデ「・・・うん」










        そう言ってカナデは


        涙で濡れに濡れた


        くしゃくしゃの笑顔を


        仲間たち全員に見せた













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