65話 世界が変わらないのなら変えてやればいいだけだ
ねえ?
ザファイドのこと
どう思う?
休憩室
バラド「どうって?」
ネア「あんな
狂気の塊のようなメンバー
共に音楽していいの?」
バラド「ザファイドの
ギターの音は体感しただろ?」
ネア「・・・
たしかに
この国の”人気主義”を
ぶっ壊すなら
ザファイドの音は必要だ
彼の音は
奏でるだけで
別世界に連れて行ってくれるような
不思議な没入感を与える
それに
二か月後にライヴが控えて居る
見つかるわけがない
他の本物なんて
バラドだって
ワン リアル アクションの
本物たちを集めるのに
数十年もかかったんだ
バラド「何も問題ないだろ?」
ネア「・・・どこがよ?」
バラド「ああいう人間は
数えきれないほど
見て来たからな
バラド「それだけの人生経験が
解決策を教えてくれる
見て来たのなら対処はできる」
ネア「さすが おっさん」
バラド「否定はしないさ
ネアも30年くらい歳を取れば」
ネア「そういう話
やめてくれな~い^^?」
昔からバラドに
聞きたかったことがあった
ちょうどいい機会で
雰囲気なので
ネア「(聞いてみるか)」
ネア「ああいう人間は
たくさん見てきたとか
”レア・シーン”や
”ワン リアル アクション”の
メンバー集め主導とか
バラドってリーダーとか
そういうことばかりしてきたの?
バラド「人生を振り返ってみれば
勝手にリーダーにされてたな
バラド「学校でもバンドでも
いつの間にかリーダーにされてた」
ネア「したかったわけじゃなく?」
バラド「他のリーダーは
どんなことしてるのか
気になって
誰かの下についたこともあったが
俺がやった方が
すべて うまくいくんだよな
バラド「だったら
俺がリーダーした方が
都合が良い」
ネア「・・・
・・・天才の・・言葉だわ
バラド「ところで
ネアは なぜ
ワン リアル アクションに
参加してるんだ?
ネア「・・・え?」
そんなこと聞かれるなんて
思ってもいなかった
バラドが創る世界が
面白いから
私が子供の頃から
遊んでくれてたから
個人的な想いも
バラドにあるから
参加してるのだけど
ネア「なぜ
それを聞くの?」
バラド「だってネアは
本物と人気の
ハイブリッドだろ?
バラド「本物の中でも異質な
”邪魔にならない本物”だから
どこの音にも溶け込める
持ち前の明るさ容姿
トーク力 天性の魅力
あるからな
まあ
華奢な身体に
似合った物しかねえのが
惜しいところだよな
セクハラで
訴えますけど~^^?
バラド「ネアは
”人気主義”の世界の方が
この国の音楽史の
伝説になれる可能性が高いのに
ネア「・・・」
バラド「この時代の歌姫
しかも伝説級
と言うか
もはや”レア・シーン”で
そうなりつつある
”人気主義”を
ぶっ壊した方が
ネアに都合が悪いぞ?
ネア「・・・」
バラド「不思議なやつだな?」
ネア「・・・」
ネア「・・・・・・・・・
・・・・・・・・・」
ネア「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・」
ねえ!?
今さら
抜けさせね~よ?
バラド「大人なのだから
言葉に責任はとれ?」
ネア「18歳だからセーフ!!」
バラド「いまは
18歳から成人だ」
ネア「ちょっと前は
未成年扱いだったんでしょ!?」
バラド「まあ
人間がどれだけ
都合の良い生き物かってことだな
ネア「・・・」
バラド「不満だったら
ネアが世界を変えてみるか?」
ネア「ざんね~ん
私は歌っていたいだけなの
バラドさん?
休憩室に
ツナグとカナデが入って来た
バラド「もう大丈夫なのか?」
カナデ「ツナグのおかげで」
ネア「・・・
一目でわかる
あれだけ無表情で
ヴァイオリンを奏でて
笑顔を失った少女が
ネア「・・・
ツナグって存在だけで
・・・笑ってる
ネア「・・・
・・・うらやましいなぁ
カナデ「バラドさん?
条件を飲んでくれたら
私は100%の力で
ワン リアル アクションに
協力します」
バラド「その条件とは?」
カナデ「この短期間で
ワースクル・アークの
ライヴやテレビ中継
準備したの誰ですか?
カナデ「バンドに集中してるバラドさんには
できないですよね?」
バラド「するどいな
全部 ワンモア事務所の
ワスア・バーリィ社長の手腕だ」
カナデ「ライヴ成功の暁には
”欠けている”を
ワンモア事務所の
全面的なバックアップと
カナデ「レア・シーンも
協力関係で居てもらいます
カナデ「それが可能なら
バラドさんが評価する
”すべてを繋げるワンオール”
カナデ「私の この力を
ワン リアル アクションのために
惜しみなく出し切ります」
バラド「小僧とプロで人生を生きて行くためなら
なんでもするか?
お互い夢のためなら容赦ないな?」
カナデ「は~い
だって~
もう
18歳の誕生日に
婚姻届け出してくれる
約束してもらいましたから~♪
ツナグ「おいいいいいいいいいいい!?」
ネア「・・・少年?
・・・あなた
・・・別室で何を?」
ツナグ「・・・そんな
”たらし”みたいね目で
見ないでください」
全部
うまくいったってことか?
シアン「ワン リアル アクションの
すべての問題解決か?」
バラド「すべてなのかは
ともかく前進はしたな」
ザファイド「世界を変える準備は
できたってことだね?」
バラド「そうだな
世界が変わらないなら
変えてやればいいだけだ
バラド「変えてやろうぜ?
世界を




