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欠けている  作者: ausunoto


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56話 理解されない音たち





          相談があるって?





放課後 リエルの大豪邸 地下室




         説明した


         バラドの誘いと


         ワスアの誘いを




ツナグ「バラドさんの

    ワン リアル アクションと


    ワスアって

    ネアの事務所の社長の

    プロのお誘い!?」



リエル「・・・すごいことになったね」


ツナグ「カナデは

    どうしたいんだい?」


カナデ「・・・

    ・・・わからない」







         いいんじゃないですか?







ツナグ「ティア?」


ティア「プロになるにも

    皆の覚悟が必要

    それに

    ”欠けている”は

    ライヴを控えて居る

    わけでもありません


    ワン リアル アクションに

    参加されてはどうですか?

    助っ人なのでしょ?」



カナデ「・・・でも」




ティア「シアンも

    一緒ですし」


ツナグ「え?」


シアン「俺も

    バラドに誘われてるんだわ

    ワン リアル アクションにな」


ヴェル「あのジジイ

    うちのメンバー二人も」



ヴェル「なあ?

    その

    ワン リアル アクション

    バンドのメンバー

    他に誰が居るんだ?」



カナデ「ドラム バラドさん

    ヴォーカル ネア

    ベース シアン

    ヴァイオリン 私





          ギターに


          サファイドって人







ヴェル「聞かねえ名前だな」


シアン「本物だけ集めた

    バンドだからな

    有名 無名

    関係ねえんだろ」



ツナグ「カナデは

    本物に選ばれたのか」





          ツナグも


          選ばれても


          不思議ねえんだけどな






ツナグ「・・・え?」


シアン「さすがに

    レア・シーンで組んでて

    バラドはネアの方が

    やり易いだろうし


    ネアは

    ”邪魔にならない本物”と言う

    レアな物 持ってるし


    それがなかったら

    ツナグだって選ばれたって」




ツナグ「買い被りだって」



リエル「参加してみたらカナデ?

    本物だけの音の世界

    得難いを越える世界を

    感じられるはず」



カナデ「・・・でも






        何かを訴えかけるように


        ツナグを見つめるカナデ






ティア「(・・・これは)」


ツナグ「・・・







          行ってらっしゃい?







カナデ「・・・え?」


ツナグ「良い経験に

    なるかもしれないし」



カナデ「・・・」


カナデ「・・・わかった








        ・・・行って・・来るね









ツナグ「・・・






 

          そう言って


          シアンと共に


          バラドたちと


          合流する準備に


          帰ったカナデ








ティア「・・・










          良かったのですか?


          カナデを行かせて?








ツナグ「・・・え?」









          ドラムを叩きながら言う









ティア「どう見ても

    ツナグに止めて欲しそうな

    表情をしていましたが?」


ツナグ「だって

    ティアだって

    参加してみたらって!?」


ティア「それを言ったのは

    カナデが

    あの表情をする前です


    私だったら

    気づいて止めてましたが?」



ツナグ「じゃあ

    なんでティアが

    止めなかったの!?」


ティア「ツナグが

    ”行ってらっしゃい”と

    言ってしまいましたからね」


ツナグ「・・・」


ティア「あんなに

    人の想いを語る歌詞を書けるのに

    女の子の想いにはド鈍感

    よくそれで

    ラヴソングが書けますね?」



ツナグ「(・・・めちゃくちゃ

     ・・・言われてる~)」





          何を話してるの?





ツナグ「リエルか?」


ティア「ツナグが

    ド鈍感と言う話です」


リエル「まあ たしかにかも」


ヴェル「あれはないわなぁ」


ツナグ「・・・みんな」



ティア「まあ

    収穫はあると思いますよ?


    本物の音に囲まれて

    得難い体験から

    学ぶ物しかないでしょうから


    あとは」



ツナグ「あとは?」


ティア「・・・







        本物の音の虜になって


        二度と”欠けている”に


        戻って来ない


        可能性でしょうかね









18時 喫茶店前


カナデ「・・・」


シアン「ここが

    ワン リアル アクションの

    メンバーの待ち合わせ場所か」


カナデ「・・・そうだね」


シアン「気乗りしないか?」


カナデ「わかるの?」


シアン「あんな表情してたらな」


カナデ「・・・」


シアン「まあ

    止めて欲しかったのに

    ”行ってらっしゃい”だもんな」


カナデ「・・・そうなのよね」


シアン「やるって

    言ってしまったからには

    戻れないぜ?」


カナデ「・・・わかってるわよ」





          待ち合わせ場所の


          喫茶店に入る





バラド「歓迎する

    よく決心してくれた」


ネア「まさか

   カナデが参加するとは

   思わなかったけど」


カナデ「なんでネア?」


ネア「少年のとなりで

   奏でたかった女の子でしょ?

   カナデは」



カナデ「・・・するどい」


バラド「嬢ちゃん?

    損はさせない   

    つかめる何かは

    絶対にある」


ネア「バラド?

   そういう問題じゃ

   ないんだけどね~?」


シアン「そういえば

    ザファイドってやつ

    まだ来てないのか?」


ネア「まだみたいね

   私も面識ないのよね

   バラドが認めたのだから

   本物のギタリストなんだろうけど」





         喫茶店の


         扉が開かれる





ザファイド「・・・」


バラド「よく来てくれた

    ザファイド」




         バラドの目の前に迫り




ザファイド「・・・」


バラド「どうした?」


ザファイド「・・・






         今からでも


         バンド参加を


         辞退できないかな?





バラド「唐突だな?」


ザファイド「・・・だって






         僕のギターの音が

 

         誰かと交われる


         気がしないんだ!!






ザファイド「僕は誰かと

      音が合ったことがない

      バラドが僕の何を

      気に入ったのか

      わからないけど

      




         僕のギターの音は


         人と交われないんだ!!




          わかる!

 

          その気持ち


          わかるぞお!!






ザファイド「・・・え?」


シアン「他のやつらが

    レベル低すぎて

    俺らの音が

    合う気がしねえよな!?」


ザファイド「・・・そこまで

      ・・・言ってないけど?」


バラド「そいつは

    シアンって言うんだが

    そいつも そうだった

    

    シアンも

    ベースの音の

    クオリティが高すぎて

    他と音が交じれず


    ついには

    クオリティの高さで

    他メンバーの音を殺す

    ”壊し屋”とまで

    言われるようになった


    ここに居るメンバーは

    似たような経験があるのではないか?」



ネア「私は無かったような」


バラド「”邪魔にならない本物”だからな?」


カナデ「私も無かったような?」


バラド「"異常なまでの調和の旋律"

    その才能なら無かったか」


シアン「音を理解されなかったのは

    バラドとザファイドと俺ってことか」


バラド「そんな”理解されないクオリティの音”が

    まとまるわけないと思ったけどな」






          カナデを見つめるバラド






カナデ「・・・あ、あの?」


バラド「ここに






          すべての音を繋げる


          ワンピースが居る






バラド「それが奏でれば







          ”理解されない音たち”が


          繋がって

 

          ワンオールになる








バラド「それが

    ”見た事のない世界を開く”」


ザファイド「・・・君が






          カナデの


          両手を握った






カナデ「え!?」


ザファイド「君の

      ヴァイオリンの旋律が

      僕たちの音を

      交わらせてくれるんだね!?」


カナデ「えええええええ!?」


バラド「だったら

    試しに1曲奏でるか」


カナデ「ここで?」


バラド「まあ見た通り  

    ここは





          バンド喫茶だからな













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