30話 初めて誰かの役に立てたと実感できた日
ちょっと
校舎裏に来いや?
学校
ツナグ「・・・
・・・え?
校舎裏
まあ
とりあえず座れ?
ツナグ「・・・はい」
・・・
ツナグ「・・・」
ツナグ「・・・・・あの?
なんだ?
ツナグ「・・・今日・・僕は
・・・殺されるのでしょうか?
・・・なんで
・・・そうなった?
ツナグ「校舎裏に呼ばれるって
・・・そういうことでしょ?」
ヴェル「・・・いつの時代の
・・・話をしてる?」
ヴェル「ちげええんだよ
感謝したいんだよ」
ツナグ「感謝?」
ヴェル「リエのことだ
あいつの
精神障害が治ったんだよ
ツナグ「・・・え?」
ヴェル「まあ
本当は“寛解”って言葉を
使うらしいんだがな」
ツナグ「精神障害って
僕に言っていいの?」
ヴェル「リエに
伝えてくれって
頼まれたからな」
ツナグ「もしかして
学校に行けなかったのも
不自由な生活してたのも」
ヴェル「精神障害者だからだ」
ツナグ「そんな
すぐに治るものなの?」
ヴェル「・・・
お前の
歌声と
歌詞の
せいじゃねえの?
ヴェル「あのセッションをしたあとから
ずっと元気なんだよ
リエは
まるで
精神障害者だったのか?と
疑いたくなるほどに
ヴェル「お前の
歌詞と歌声が
リエの心に
強烈な衝撃を
与えたみたいだな
ヴェル「ツナグとカナデが
帰ったあと」
ヴェル「あの
セッションしたあと
放心状態で涙を流しながら
天井を見つめてたリエが」
回想
リエル「・・・」
ヴェル「・・・大丈夫か?
・・・落ち着くまで俺は」
リエル「・・・ヴェル?」
ヴェル「どうした?」
リエル「・・・僕
・・・壊れていて
・・・良かった
リエル「・・・そうじゃないと
・・・出逢えなかった
回想 終了
ツナグ「・・・」
ヴェル「”壊れていて良かった”
よく
あんな言葉
出て来るよな
あんなに
苦しんでたのに
ツナグ「・・・」
ヴェル「お前の
歌詞と歌声と
みんなの音が
すべてが無だったリエに
意味を与えたんだよ?
ヴェル「・・・感謝している」
ツナグ「・・・僕は
・・・歌詞を創っただけで」
ヴェル「俺にできることは
なんでもするから
何かあったら言ってくれな?
返しても返しきれない物を
リエにも俺にもくれたのだから
ツナグ「・・・」
ヴェル「じゃあなツナグ?」
立ち去るヴェル
ツナグ「・・・」
ツナグ「・・・・・」
ツナグ「・・・・・・・・え?
・・・僕の
・・・歌詞と歌声が?




