26話 ヴェルの願い
・・・ここが
・・・ヴェルの
・・・親友の家
門前
ツナグ
カナデ「・・・
・・・とんでもない
・・・大豪邸じゃん
ヴェル「何してんだ
お前ら?
案内するから
ついてこい?」
そう言われて
ヴェルの親友の
部屋に案内する
その親友は
ベッドに
横になっていた
ヴェル「身体は
どうだ?」
リエル「今日はマシな方」
ヴェル「じゃあ
良いみたいだな」
リエル「良くはないよ?
悪い中でもマシなだけ」
ツナグ「お身体が
悪いのですか?」
リエル「そんな感じ
紹介が
まだだったね
僕は
リエル・マジー
ヴェルの
幼馴染さ」
ツナグ「・・・」
その
リエルの容姿に
美しさに
見惚れるツナグ
カナデ「・・・ツナグ?
女の子をマジマジと
見つめるものじゃない?」
ツナグ「・・・あ」
ヴェル「まあ
みんな最初は
そうなるんだよな
リエは
とんでもない美人だし」
リエル「僕が美人って
幼馴染だから
そう言ってるんだろ?」
ヴェル「その無自覚
なんとかしろ?」
リエル「自分でも
よく
わからないのだから
なんとかしろと
言われてもね」
ツナグ「(・・・これほどの美人が
・・・自分を美人だと
・・・思ってないのか)」
カナデ「(・・・そういう人間も
・・・居るんだね)」
ツナグも
カナデも
自己紹介して
リエルは
親に呼ばれて
席を外した
ツナグ「あの身体」
ヴェル「リエは
俺の幼馴染で親友だ
学校には通えていない
身体が
それを
ゆるしてくれない」
ツナグ「ってことは」
ヴェル「・・・バンドは
・・・できそうにない」
カナデ「ヴェル?
それだと」
ヴェル「・・・あいつ
身体のせいで
ロクに人と関われなくてさ
いつも
キーボードを弾きながら
リエル「誰かと
バンドできたら
良いのにな」
ヴェル「・・・寂しそうに
・・・言葉にするんだよ」
ツナグ「・・・」
ヴェル「・・・リエに
音を交じらせて
あげたいんだよ」
カナデ「・・・ヴェル」
ヴェル「ごっこでもいいんだ!
少しだけでもいい!!
つきあってくれないか!?」
ツナグ「・・・そうしたいけど」
ツナグ「(ネアさんに
ベースとドラムの人も
紹介されている
ここで
身体の悪い人間を
メンバーに加えれば
その二人にも・・・)」
ヴェル「・・・面倒なことに
・・・巻き込んでるのは
・・・わかってるんだけどさ」
ツナグ「(・・・どうすれば)」
良いんじゃないの?
ツナグ「カナデ?」
ヴェル「いいのか!?」
カナデも「でも
音は聴かせてほしいかな」
地下室
ヴェル「リエには
これがバンドメンバー探しと
伝えていない
そう知れば
リエ自身が
自分は迷惑になると感じてしまう
音楽仲間を
連れて来たとだけ
伝えている」
ツナグ「もう
全部つきあうよ?
カナデも
それでいいみたいだし」
ヴェル「恩に着るよ
二人とも」
やあ
待たせたね
リエル「なにぶん
こうやって誰かと
奏らるのは
久しぶりだからね
じゃあ
彩ろうか
キーボードを
弾き始めたリエル
ツナグ「・・・え?」
カナデ「・・・なにこれ
・・・なんて
・・・表現すればいいの?」
リエル「君たちも
音を鳴らしてくれる?」
4人で
音を合わせた
ツナグ「(・・・すごい)」
カナデ(・・・いつもの
・・・私たちの音楽の
クオリティが
1,5倍くらいに
なったの!?
リエル「(・・・なんだ
・・・これ)」
ヴェル「(リエも
気づいたみたいだな
これは
いつも以上に
リエの音が
最大限に引き出されてる
リエの彩は
とんでもなく
カナデのヴァイオリンと
相性が良いぞ!!
ヴェル「(・・・問題は
・・・身体なのに)」
リエルの音は
一言で言えば
”魅了”
その表現が
限りなく近い
音が
彩られていく
ヴェル「キーボードのウデは一流だ
プロにも負けないほどにな」
ツナグ「(・・・すごい)」
カナデ「(・・・初めて出逢った
・・・音の感覚
・・・なにこれ)」
リエル「ベースとドラムも加えて
アンサンブルしたいな」
ヴェル「いつか
叶えてやるよ?




