11話 罠
静まり返るライヴハウス
いまか
いまかと
音楽の口火が
開かれるのを
待っている
オーディエンス
聴く者
すべてが
待っている
音楽を
奏でるのを
ツナグ「(・・・)」
ツナグ「(・・・はじまるのか)」
みんなが
楽器を構える
ツナグ「(・・・覚悟を決めろ
みんな待ってるんだ
歌えばいい!
僕の歌詞を!!
楽器が騒ぎ出した
鳴りやむことが
なさそうな
そんな
性格たちの
楽器が
ツナグ「・・・
世界は
いつだって そう
悲しい物ばかり
どんな時だって
裏切りは付き物
泣いて泣いて
いつも泣いて
涙なんて安い物
こんなにも流してる
価値なんてあるわけない!!
永遠を奏でるプロローグ
いつまでも前に進めない
この
価値ある素顔を
仮面で隠して
偽りの!!
自分しか演じられない!!
それでいいの?
そんな物のために
生きてないでしょ?
この仮面を壊して
本当の素顔を見せて?
誰が止めたって
走るのをやめない
だって
僕は美しいの!!
・・・もう
・・・止まらない
盛り上がるオーディエンス
ネア「(良い感じのロックな歌詞を
創ったじゃないの?)」
バラド「(怯えてたギタリストも
よお 叫びやがる
あいつが創った曲だろ?)」
ラマ「(ダイナミックで
感情を叫ぶような
歌詞と曲だわ)」
サトル「(やっぱ良いわ
初々しいって)」
可能性しか
感じねえじゃねえかよ!!
ネア「(さあ 少年?
物語はどこに行くの?)」
ツナグ「・・・
次のステージは
もっと自由に生きられる
・・・もう
・・・縛る物なんてない!!
涙の分だけ素直になるの!
次のエピローグに進みたいのだから!
そう!
僕は!
美しいの!!
仮面なんて
要らなかったんだ!!
・・・壊しちゃえ
否定された分
世界を壊して!!
欲しかった分
欲望を出して!!
誰が止めたって
走るのをやめない
だって
僕は美しいの!!
・・・もう
・・・止まれない
・・・そう
・・・このまま
・・・壊しちゃえ
・・・・・・・・
・・・・・・・・
アァアアァアァァァァア
アアァァァァァァアァァァァア!!
オーディエンス「・・・」
ネア「(悲鳴で終わると)」
オーディエンス「・・・お
おおおおおおおおおおおお!!
おおおおおおおおおおおお!!
おおおおおおおおおおおおお!!
ネア「(初ライヴの1曲目から
ここまで沸かせるなんてね)」
ツナグ「(・・・)」
ツナグ「(・・・なに この
一体感 興奮 ザワつき
こんなの知らない!!
ツナグ「(・・・なんだ・・これ
・・・まるで
知らない世界に
出逢った時のような
トキメキは!!
ネア「(味わっちゃったね~
少年~~?
バンドと言う
あまい罠に
見事にハマったね~?
ネア「(あとわね~
沼るしか
ないんだよ~?♪




