102話 ・・・わからないの?
大きな拍手が響き渡る
カラオケ
ヴェル「さすが
”レア・シーン”の
ヴォーカルと言うか」
リエル「それに
迫りつつある
ツナグも
実力だしてきたよね」
ティア「無料で聴けて
いいのですかね」
シアン「・・・
・・・俺は
・・・唄いたいんだけどな
シアン「・・・この空気で
・・・唄える勇気
・・・ねえよ
ユミ「・・・」
ユミ「(・・・
カナデ?)
カナデ「・・・」
回想
ツナグ「僕の存在を
全肯定してくれる」
回想 終了
カナデ「・・・」
カナデ「(・・・なんで?
・・・いつもツナグを
・・・全肯定してるの
・・・私じゃん)
カナデ「(・・・なんで
・・・その歌詞を
・・・ネアに
・・・使うの?)
イントロが流れて来た
ネア「これは
良い即興歌詞でそう」
ツナグ「じゃあ
リードしてよ?」
カナデ「(・・・
・・・リードして?)
カナデ「(・・・なんで
・・・ネアに
・・・求めるの?)
ネア「・・・では」
ネア「・・・」
カナデ「(・・・やめて
・・・やめて!!)
ネア「歌うかなぁ」
ネア「・・・
あなたと出逢ってから
感情が ぐちゃぐちゃ
心臓が うるさい
私は どうしちゃったの?
あなたの
歌声に乗って
私も唄い出す
ねえ 教えて?
この気持ちを
この胸の高鳴りを
感じたことのない
この想いを
私は
どうすればいいの?
ネア「さあ少年?
続きは
どう歌う?」
ツナグ「う~ん」
カナデ「・・・
(・・・なに・・そのまるで)
カナデ「・・・
(・・・ネアの初恋が
・・・ツナグみたいな歌詞は?)」
ネア「(・・・ごめんね?
・・・カナデ?
・・・私も
・・・少年が
・・・欲しくなっちゃったの)
ネア「(・・・私の初恋は
・・・バラドだと”思っていた”
・・・でも違った
世界中を探して
こんなにも
歌詞と歌声で
繋がれる相手
他に居る?)
回想
ネア「少年?
あなたは
私の人生の中で
2番目に好ましい男の子だから
回想 終了
ネア「(・・・訂正させて
・・・少年?
・・・あなたは
・・・一番だ)
ツナグ「・・・どう歌おうかな」
カナデ「・・・
(・・・ネアの
・・・初恋のような歌詞に)
カナデ「・・・
(・・・どんな歌詞を
・・・出すつもりなのよ!?)
ツナグ「・・・
ステージに君と二人
今日も君の歌声に乗る
その歌声を重ねて
僕らは繋がる
君の感情に合わせて
僕も想いが乗る
ねえ?
もういいでしょ?
僕に教えてよ?
知りたいんだ
君の事を
もっと
君を知りたい
初めて知った
この想いを
ぜったいに
手放したくない
カナデ「(・・・なに・・それ
・・・ツナグの初恋が
・・・ネアみたいな歌詞は!?)
カナデ「(・・・ツナグの初恋は
私じゃなかったの!?)
カナデ「(・・・私は
・・・ツナグに
ファーストキスまで
あげたのにいいいいいいい!!)
ネア「私は
あなたが好きだよ?
あなたの気持ちを教えて?」
ツナグ「僕も君が好きだよ?
想いにウソはつけない」
ネア&ツナグ「この出逢いは奇跡だね
出逢えて良かった
二人は初恋同士
お互い初めての存在」
ネア「もう一度
私に言って?」
ツナグ「もう一度
僕に言って?」
ネア&ツナグ「優しい言葉で
愛を ささやいて?」
ネア「・・・それだけで私は」
ツナグ「・・・それだけで僕は」
ネア&ツナグ「うれしく
なっちゃうのだから」
カナデとユミ以外のみんなは
盛大の拍手をおくるが
ユミ「(・・・カナデ?)」
カナデ「・・・
泣き出し
飛び出して行ってしまった!!
ツナグ「・・・え?
・・・カナデ?
バカ!!
ツナグ「・・・ユミ?」
ユミ「追いかけてよ!?
はやく!?
ツナグ「・・・わ
・・・わかった!!」
ツナグは
カナデを追いかけた!!
ネア「・・・
(・・・やり過ぎちゃったかな)
ネア「(・・・ごめん
・・・私も
・・・この恋に
・・・ウソつけないんだ)
街のメインストリート
ツナグ「カナデ!?」
カナデ「・・・」
ツナグ「カナデ!?」
カナデ「・・・」
ツナグ「・・・
カナデえええええええ
ええええええええええええええ!?
カナデ「・・・」
立ち止まったカナデ
ツナグ「どうしたんだよ!?」
カナデ「・・・
わからないの!?
ツナグ「・・・」
カナデ「・・・わからないの?」
ツナグ「・・・」
ツナグ「・・・・・」
ツナグ「・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・ごめん
・・・わからない
カナデ「・・・」
カナデ「・・・じゃあ
・・・もういい
ツナグ「・・・え?」
公園
ブランコに
座るカナデ
カナデ「・・・なによ
・・・なによおおおおお!!
カナデ「私だって!
歌詞と歌声で!!
カナデ「ツナグと!!
繋がりたいよおお!!
カナデ「・・・
・・・繋がり
・・・たいよ
カナデ「・・・」
雨が降ってきても
かまわずに
カナデは
涙を雨で隠すように
・・・雨に打たれ続けた




