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あらすじ【Splendours Season1】
——人々は迫害を続けてきた。
苦であると知りながらも、己の欲のために。
つまり、人間界の歴史は「迫害の歴史」とも呼べるのではないだろうか。
持たざるものたちが、自らに手向ける哀れな鎮魂歌。
だが我らは違う。
我らが祖先は皆、「持つもの」だったのだ。
だから、いま我々はこうして席に座り、この音を拾えている。
移民団を引き連れこの地を創り、神に使えるものたちと「中央界領土維持大条約」をも結び得た。
国を作り、豊かな力を持って、この土地を治めたのだ。
奴らがにくんだこの魔力は、決して邪悪なものなどではなかったのだ。
魔法こそが、人間界の哲学者が誰一人として完全には辿り着かなかった「真のアルケー」なのだ。
「さぁ、講義を始めよう」
(オックスノーブル大学魔法学部教授 アーファリネール公爵の講義より)