表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エクストリアン  作者: バドライ
1/17

プロローグ

「魔王よ、死ぬ前に1つ言っておかねばならぬことがある…」


ベッドの上で横たわる老人が小さな声で囁きかける。


「よかろう、申してみよ」


その隣に座る魔王と呼ばれた男は、老人の言葉に耳を傾けた。


「この星は…いずれ命ある者が生きれぬ星となる…そうなってしまう前に…他の星に移住することを提案する…」


少し間を置き、男が口を開く。


「前にも聞いたな…やはり、そうするしかないのか?メフィ。」

「ああ…儂の…儂の最後の予言じゃ…儂とてもう歳だからのぅ…残された時間が少ないことなど、自分でも気づいておるわい…」


どこか悲しそうな眼をしているメフィに男は優しく話しかけた。


「貴様の予言が外れたのは、天気の予言だけだったな、メフィよ。」

「あの時は…すまんかったのぅ…勇者共の村を焼こうにも、雨じゃったからの…」


懐かしい思い出を語るメフィは、少しだけ、少しだけ楽しそうだった。

しばらく思い出話を続け、時計を見た男はしばらく黙りこんでから席を立った。


「さて、メフィよ。俺は再び他の星を探す支度をせねばならん。まずは適当に魔法で探してみるとするさ。」


その言葉に、返事が来ることは無かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ