アマリリス誕生4
「アマリリスおはよう」
アマリリスの1日は旦那様のオデコにチュから始まる。
侍女のリナリアが支度をしてくれる。朝食前にいつもの軽く運動。旦那様に抱っこされて騎士団の元へ向かう。いつもの朝。
と思ったけど、国王一家が眠そうにしながら騎士団と居た。
『あー今日一日付いてくるんだったなぁ。めんどくさいなぁ』と思いつつ皆様に挨拶。
「おはようございます」
挨拶は大事よねぇ。挨拶できない奴は結構クズだからね。
「「「お嬢おはよう!!」」」
騎士団は今日も息が揃ってるね。
「今日の相手は誰?」
みんなの目線が国王に。
「国王様にお子様の相手をさせるなんて!」
国王の近衛騎士団長が叫ぶ。
「じゃ貴方が相手ね。手加減しないからかかってきて」
アマリリスはニコリと笑顔で挑発する。
「はぁ 子供を相手にしろって?手加減しないってなんだよ!」
怒り顔の近衛騎士団長。
「相手になりなさい」
国王命令きたー。
「余の命令だ やれ!」
「近衛騎士団長倒したら次は国王様ですよ」
またまたニヤリと国王に言った。
「勝てたらな」
近衛騎士団長はSS級クラスの実力者。国王も近衛騎士団長も子供に負けるとは思ってないから笑ってる。
でももっと笑ってるのは両親と我が領地の騎士団達だった。
「お嬢 殺すなよぉ〜」
殺さないよ。ちょっと泣かせるかもだけど。
「どこからでもどう…ぶっゔ」
余裕ぶっこいてる近衛騎士団長の言葉を遮る様にアマリリスの一手が近衛騎士団長の右脇腹に打ち込まれた。そのままぶっ飛ぶ近衛騎士団長。一緒に飛んで倒れた近衛騎士団長の顔面横に剣を刺す。
「ま、参りました」
流石に泣いてはないけど、顔は真っ青。そりゃそうよね。大人が5歳児に負けたらね。
「王様 お約束ですよ!」
ニヤリと王様を見る。王様も真っ青。
「カ、カサブランカ どうしたら良い」
ボソリと母様に助けを求める王様。
「だから言ったでしょう。領地の誰もアマリリスには勝てないんだから。つまり我が子は最強なのよ」
ニッコリ笑顔も美しい母様。
「シーマ諦めろ。潔く負けてこい、大丈夫、皆んな通る道だ」
流石父様、経験者。
諦めモードの王様も瞬殺して朝の訓練終了。朝の楽しみは料理長ポパイの美味しい朝食。でも王様食べれるかしら?なんて思いながら旦那様に抱っこされてみんなで食堂に向かう。
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暑い毎日ですが、皆様熱中症注意ですよ
今日も良い日だ!!