アマリリス誕生3
このままじゃ死んじゃうなぁ あの馬鹿王子。死んじゃっても全く問題ないど、父様達が困るからなぁ。仕方ない。助けてやるか。
「カルミア」
優しく名前を呼び頬にキスをした。
その瞬間馬鹿王子の周りの渦巻きも消えた。死にそうに苦しんだ馬鹿王子。
「シーマ、彼が娘婿の精霊王カルミア様だよ。君は魔力があるから彼の周りに居る妖精達も見えるだろう?」
父様が怒ってる。息子の躾も出来てないから。
「ファミリア、貴方にも見えてるでしょう?貴方達いつからそんなに周りが見えなくなったの?息子の躾も出来ないなんて」
母様が父様より怒っている。
「貴方達が馬鹿なままで考え直さないならフラワーガーデンは独立するわよ!!
私の娘を馬鹿にするなんて!!!」
「「ごめんなさい!!」」
国王と王妃のごめんなさいでましたー。
国王と王妃と父様と母様は国王が王子の時、一緒の冒険者メンバーだったらしい
一番強かったのはなんと母様だったのだと後で爺やに聞いた。母様って強かったのね。綺麗で淑女で最強。目指せ母様ね。
アマリリスの誕生日パーティは色々あったがとりあえず終わった。
お客様達はフラワーガーデン家族には絶対手も足も口も出さないと心に留めて帰っていった……。なのに、何故か国王一家は我が家にお泊まりした。
「カルミア様先程のご無礼お許し下さい」
国王が頭下げてるー。
一応ちゃんとしてるのね。国王だからって妖精王に勝てるわけないし。妖精王怒らしたら国無くなるだろうし。
「カルミア、許したげよう」
「お前!何様…イタっ!」
馬鹿次男が言いかけたらまともな長男にゲンコツされた。涙目な次男
「弟が申し訳ありません。キツく教えます」
長男が頭を下げた。
三男はこんな雰囲気の場でも疲れて涎垂らして寝てる。将来は馬鹿か大物か。
「精霊王様、不思議なのですが何故生まれたばかりのアマリリスと結婚されたんですか?」
ファミリア王妃が不思議に思い聞いてきた。
「我が望みをアマリリスが答えてくれたからだ」
「赤ん坊に意思など…」
普通はそう思うよね。
「アマリリスには生まれた時から自分の意思は有ったわよ」
普通のことの様にサラッとカサブランカは答えた。
さすが母様分かってる。
「だよね だって俺たちの娘だもんな」
クローバーも同意する
父様も流石。
「そんな俺たちの娘に惚れたのが妖精王のカルミア様だって不思議じゃないし だって俺たちの娘だもんな」
父様の俺たちの娘アピール凄い。結構嬉しかったりする。旦那様にも両親にも愛されて、私って幸せ者。
「言っとくけど、アマリリスには誰にも勝てないからね
剣も魔法も領地経営すら私達でも敵わないんだから」
「「「はぁ?」」」
元SSS級冒険者の両親が5歳児に勝てない?5歳児が領地経営してる?どうなってるの?フラワーガーデン領地?ハテナだらけで頭が追いついていない国王一家。
「「娘は天才なんだから」」
両親の娘自慢
「明日アマリリスの1日に付いて周れば2度と手出し口出しする気も無くなるわよ」
母様、それってこの馬鹿一家が明日私について来るの?仕方ないか…。
明日の為に今日はもう寝よう。
「カルミア お部屋行こ」
優しく抱き上げて連れて行ってくれる旦那様。嫁の事愛し過ぎ。
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