アマリリス誕生2
家族だけの誕生日パーティと思っていたら、なんだかわらわら人が入ってくる。
「母様、どうして沢山の人がいるのですか?」
「ごめんね アマリリス。国王陛下が急にお祝いに来るって言い出して。そしたら他の方々も招待してくれって言い出して。 こんな事になっちゃったの」
母様と父様は申し訳なさそうにしている
国王から言ってきたなら断れないよねぇ
「ご挨拶したら良いですか?」
「「ありがとう アマリリス」」
両親の声がハモった。
嫌がってパーティ出ないって言うと思って困ってたんだよね。きっと。でもちゃんと大人な対応しますよ。前世ではアラフォーの女でしたから。
まるで主役の様に座ってる国王一家。
国王、王妃、見た目ばかりの3バカ王子達。俺様か!! ここは我が家で今日は私が主役なんだけど。旦那様の顔にもいかりマークが。まぁ仕方ない。大人の対応で挨拶するか。
「はじめまして。アマリリス・フォン・フラワーガーデンです。今日はお越し頂きありがとうございます」
5歳児の立派すぎる挨拶に大人達は目を大きくしている。
びっくりするよねー。5歳児の大人な挨拶。
「アマリリス嬢、誕生日おめでとう。お!可愛らしい赤いガラス玉のネックレスだな。よく似合ってるぞ!俺からもプレゼントとして息子達の誰かの婚約者にしてやろう どの王子が良いか?」
国王はニンマリしながら嬉しいだろって顔をした
「「「!!!」」」
誰もが驚いて口が開いてる。
2人を除いて。
1人は妖精王でアマリリスの旦那様。この世を滅ぼしそうな顔面。
もう1人はアマリリス 。笑顔で答えた。
「お断りします。要りません。私には愛しの旦那様がもう居ますから」
アマリリスもニンマリ
アマリリスから愛しの旦那様と言われたカルミアも嬉しそうな笑顔。いや デレデレか。
「「「!!!」」」
今度は国王一家も口が開いてる
「はぁ?旦那様? アマリリス嬢は5歳だろ? どういう事だ!?」
驚きの後の激怒
冷静に居られないって国王の意味ある?
ダメ国王?
「シーマ、アマリリスが生まれてすぐ話しただろう。アマリリスの夫は精霊王だよ。それにさっきガラス玉って言ったけど、アレは精霊王からの贈り物でレッドダイヤモンドだから……」
父様が国王の問いに応えた。
父様は国王と幼馴染だから名前で呼ぶのを許されている。
「「「!!!」」」
5歳児が妖精王と結婚と聞いて、5歳児が付けているネックレスが国宝級のレッドダイヤモンドだと聞いて、またまた口が開いてる皆様。
「妖精や妖精王なんか居るわけないだろ! お前馬鹿なのか? せっかく父様が俺たちの婚約者にしてやるって言ってる……ぐっ!?」
馬鹿な第2王子がアマリリスを馬鹿にした途端、第2王子の周りに渦が出来て苦しみ出した。
カルミアの力だ。愛しのアマリリスに馬鹿って言ったからカルミア怒りマックス状態。
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