アマリリス誕生 1
アマリリス誕生の物語を挟みました。
始まりは…、いわゆる、よくあるやつ。
死んじゃったら異世界転生で神様が出てきて、『すまんのぉっ』て言いながら
チート授けてもらうやつ。元地球人で日本人。アラフォーの主婦で、自分大好きな旦那とゲーマーな息子がいた。
心の癒しは異世界ものや悪役令嬢物の漫画や小説読む事と甘系のお菓子。
今回神様の間違いで死んでしまって
「すまんのぉ」
って言ってる神様。
「他所の世界に転生させるけど、どんな世界か望みはあるかのぉ?それからオマケで好きな能力付けたげるよぉ」と
どんな世界?
「じゃ私が好きな小説や漫画に近い世界を」
好きな能力?
「質問、希望できるのは一個だけ?それとも希望は全部?」
神様の返事は
「面白い事聞いてくるのぉ
そんな人間いままでおらんかったから、好きなだけ叶えちゃるよぉ〜」
ラッキー
「じゃまず、今の記憶は残して転生させてね。それから、誰よりも剣が強くて、魔法も強くて、知識があって、大事な人を必ず守れる力と治癒力と、相手の全てが見える鑑定眼と。
私だけを愛してくれる旦那様との出会いと子供達。
私が生まれるのは侯爵家にしといてくださいね。大事な人達守るにはお金もいるので、安定した生活大事よねー。
あ!、悪意がある人分かる能力も付けてくださいね。危険回避大事だし、人が一番怖いですから」
「新しい人生楽しんでちょぉ」
やっぱり軽い神様。新しい人生楽しんできますか…。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「おぎゃー!」
私、転生して生まれ変わったみたいです。赤ちゃんだから自由に動けない。ま、仕方ないか、赤ちゃんだもんね。
瞳に映っている紫の髪に青色の瞳で美人な母ちゃんと金髪に緑の美男な父ちゃん
2人の遺伝子なら美人になるね!
ラッキー、これからよろしくね。父ちゃん、母ちゃん。さぁて神様がくれたチート能力確認しようかなぁ。
『ウィンドー』
心の中で呟いてみる。おー出た出た。
アマリリス フォン フラワーガーデン 侯爵令嬢。
転生者 鑑定眼 剣聖 覇王 治癒力 あらゆるチート力を持つ。
神に愛された子。
『神様、愛してくれてありがとう!
チートに安心せず、これからの人生安定の為に努力するぞー!』
「おー!」
???誰の声???
『誰???』
「僕の声が聞こえたの?マイハニー 嬉しいなぁ」
マイハニー???誰?誰?
「僕は妖精王だよ カルミアって呼んでね」
『カルミア?』
「我は君が生まれる前、お腹の中にいる時から君の事が好きになったんだ。
我のお嫁さんになって!。 君の魔力はとっても暖かくて気持ち良いんだ。君だけを愛するし守るよ。 いっぱい甘やかすし、苦労はさせないよ。約束する。だからお嫁さんになって!」
『気持ち変わらない?』
「変わらないよ。 君が良くて、君じゃないとダメなんだ」
銀髪でルビー色の瞳をした妖精王が赤ん坊の返事をビクビクしながらまってる。
可愛い、と思ってしまった。
『ずっと私のそばに居てね ずっと愛してね』
前世だって恋愛結婚だったんだよ。でも段々大事にされなくなった。寂しかったなぁ……。せっかく生まれ変わったんだから同じ想いはしたくなかった。
「もちろん!!!」
『なら良いよ お嫁さんになる』
とびっきりの笑顔で、といっても赤ちゃんだから良くわからないけど。返事をした。生まれたばかりで旦那さんゲット。
「やったぁ! 我妖精王カルミアは生涯アマリリスを妻として1人の女性として愛して、大事にして、守る事を誓います」
カルミアは誓いの言葉を言って、私の額と指先と最後に唇に口づけした
妖精王の周りがキラキラと光ったと思ったら沢山の宝石や花びらがベビーベットにいるアマリリスの周りに降り注ぐ
妖精王の妻になったアマリリスに妖精たちからの祝福だった。
『みんなありがとねー これからよろしくねー』
妖精王の妃からの返事に喜んだ妖精たち。
その様子を魔力があり、いわゆる見える目を持つ両親は驚きで声も出なかった
「アマリリスの父と母は我の父と母だ。
これからよろしく頼む」
「「は、はい!」」
父も母も一言返事をするだけで精一杯だった。生まれたばかりの娘が妖精からプロポーズされ結婚。
それも妖精王と!!!複雑な気持ちでも受け入れる他ない。その日から妖精王は人の姿になり、妻の側で過ごす事になった。貴族だから産まれてすぐ婚約者がいてもおかしくないが、流石に社交界デビューの14歳にならないと結婚は難しいから。
今日も良い日だ!!
ここまで読んでくださってありがとうございます!
いつも感謝しています。
誰かの元気や笑顔の糧になれたらと思います。
評価頂けたら作品作りのパワーになります。
よろしくお願い致します。