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結界術師になりました。  作者: カロ。
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58.いざダンジョンへ。

58.いざダンジョンへ







「あー、体のあちこちがいてぇ。少しは手加減しろよなー」

ルガードが歩きながら肩を回して体のコリをほぐしている。


訓練所で体感3時間ほど過ごした後、ギルドを出てルガードがいつも泊っている宿へ向かっている。

そこでみんなと集合するらしい。



「すまんすまん、つい楽しくなっちゃて......。」


訓練所でルガードにスキルについての話しを聞いてから色々と試したくなって今まで使ってた使い方を改めて効率よくなるか試したり、新技作ったり。

ルガードに対してどれだけ通用するか試してたら少しやりすぎたようだ。


「はぁ......まぁいいけどよ...。それよりマナの残量は平気か?だいぶ使ったんじゃないか?」


「ん? 全然大丈夫だけど?」

むしろ休憩挟みつつやってたからマナは全快しているが。


「そうか、ケイはマナ量が多いんだなぁ。普通なら疲労で倒れる寸前ぐらいにはマナを使っているように見えたんだが。」


「そうかな? 他の人を知らないから自分のマナが多いかどうかなんて考えもしなかったなぁ。」


鑑定とかがあれば他の人のステータスを見て比べれるんだが......。


「あー比べる相手がいなけりゃ気づけねぇか。まぁ今日はもうマナをあまり使うなよ? まだ平気だとしても、あれだけ使ったんだ回復には時間がかかるだろうし、明日に響くといけねぇからな。」


「おう......? マナが回復するのって普通どれぐらいなんだ?個人差とかあるんだろうか?」


「個人差はある......が、ほとんど誤差だな。マナが自然回復するのは基本的に10分に5ほどだ、それは前衛系の俺みたいなやつとアキリスみたいな後衛系でも変わらない。ただ1時間とか、2時間ぐらいになると個人差が出てくるらしい、それでもまぁ普通より1とか2とか多いぐらいだけどな。」


「ほへー。」

あれ? 俺って毎秒1づつマナ回復していくよな? 何でだ?


「後は瞑想したり、楽な姿勢で休んだりするとさらにマナ回復量が上がったりするが。一番いいのは寝る事だな、寝たら一発で全快になる。」


「瞑想とかねぇそれは何となくイメージがわくけど、寝たら全快ってのはよくわからないな......。」

何で寝たら全快するんだ? ゲームじゃあるまいし......。


「あー何だっけかな......瞑想や楽な姿勢をとる事によって他に余計な事をせずにマナ回復に集中できるから通常より早く回復するって話しだな。寝るのはさらに回復に集中できるからだな。何で全快するかまでは知らん、そこまでは詳しくねぇ。」


「ほーん。」

まぁ寝たら全快するのはそうゆう物だってことで納得しておくか......。



「お、宿が見えてきたな。」


ルガードと話しながら歩いていると正面に大きい宿が見えてきた。周りに建っているお店は2階建てやたまに3階建てがある程度だが、正面に見える宿は5階建てぐらいはありそうだ。


外観の装飾もどことなく豪華で、かといって下品な豪華さではなくシックな大人の雰囲気がある。


「めちゃくちゃ高そうな宿だな......。」


「まぁそれなりにな。」


宿の前まで来るとドアマンがいて宿へ入るためのドアを開けてくれた。ドアを開けてくれたのはロマンスグレーなおじ様、執事服がものすごく似合ってるな......それに比べて反対側にはルガードと比べても遜色ないほど頭つるつるの筋肉むきむきのでっかいのがいた。こちらも執事服のような物を着ているが見た目は完全にマフィアだ。宿の警備員とかなのかな?


そんな濃いドアマンに挟まれた宿のドアは二人が並んでいても劣らないほど映えている。むしろドアマンがいる事でひとつの一体感が生み出されているように見える。


「お帰りなさいませ。」


「おう。」


ドアマンがお辞儀をしている横を通って宿の中にルガードが入っていくので俺も遅れないように宿へ入る。


宿の中はホテルのラウンジの様になっており、チェックインをするであろう受付に少し離れた所にはソファとテーブルが何個も置いてある。

奥の方にはウェイターっぽい服装の人が料理が乗ったお皿を運んでるのが見えるので、奥にはレストランがあるのだろう。


「どこで待ち合わせなんだ?」


「あっちだ。」

そういってルガードが指さしたのは先ほど見えたレストランの方向だ。


「この恰好で平気なのか?」

俺とルガードは冒険者らしく革鎧姿だ。ここは高級っぽそうだしドレスコードとかないんだろうか?


「ん? 問題ないだろ?」


そういってルガードは歩いていくので慌てて後を付いていく。


「まだ来てねぇか、動いて腹減ったし軽食でも食べて待ってようぜ。」


レストラン内は窓が無くラウンジに比べて少しだけ照明が暗く、落ち着いた雰囲気だ。

壁際と一体になったソファーに質のよさそうな一人用の椅子。端のほうは四角いテーブルで中央は丸いテーブルになっている。

レストラン内はちらほらと他のお客さんの姿があるくらいで思ったより空いている。ただ、他のお客さんは富裕層なのか身なりがいい。


やっぱりドレスコードとかあったんじゃ......。


「いらっしゃいませ、お二人でよろしいでしょうか?」


「おう、後から仲間が4人くるから団体席で頼む。」


「かしこまりました。お席に案内します、こちらへどうぞ。」


入口で立っているとウェイターが来て席へと案内してくれた。対応は普通なので冒険者姿でも問題ないようだ。

壁際の6人席へ案内されたのでルガードと向かいあって座る。


「ケイも何か食べるか?」


「うーん。」

メニュー表を手に取って開いてみるが、ここでも名前が分からない......。

ティッツのソテー......ヤンクルとペリのサラダ...。どんな料理かはソテーとかサラダから想像できるが、食材が分かんないな...。


お、これは分かるぞ、ウルセスのステーキ。ウルセスってのは確かいつも食べてるあの牛だったはずだ、解体をお願いしたときに名前を教えてもらったからわかる。


「それじゃぁこれ下さい。」

そういってメニュー表を指さして注文する。

飲み物はテーブルに水が既に運ばれているのでこれでいいや。


「俺はコレとコレとコレ、後飲み物は酒を頼む。」


「かしこまりました。」

ウェイターは一礼して去っていく。


やっぱ高級店だなぁ、動きが洗練されている。


「後はもう、ここで集合しておしまい?」


「あぁ、今日の用事はそれでおしまいだな。」


「了解。」


じゃぁみんな帰ってくるのを待つかぁ......。






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「んがっ......あー、朝か。」

取り合えず頭にのってるクスラをどかしてっと......。


今日からダンジョンかぁ楽しみだな。

ひとまず出かける準備をしよう。





よし、準備できたかな? 防具と服装よし、アイテム袋もある、クスラも外套のフードにいる。

こうやって改めて確認すると、自分の荷物ってかなり少ないな......。まぁ身軽なのはいいことか。


集合場所はダンジョンのある町へ向かうのに一番近い門だったかな? 今が何時か知らないが朝ご飯食べるぐらいの時間はあるよな?多分。まぁ最悪間に合わなかったら連絡くるだろう......。とゆうわけで朝ご飯食べに行こっと。




「あ、ケイさん!おはよー!」


「おはよう、リーシャちゃん。 セレナさんもおはようございます。」

部屋から出て階段を降りると『豊穣の宿』の看板娘リーシャちゃんと宿の女将セレナさんがいたので挨拶をする。


「あぁ、おはよう。朝食は食べるかい?」


「はい、頂きます。」


「あいよ、座って待ってな。」


空いているテーブルに座る、少し離れた所にあるカウンターの奥でセレナさんが動いてるのが見える。


「はい、飲み物はお水でよかった?」


朝食を待っているとリーシャちゃんが水が入ったコップを持ってきてくれた。いつも朝は水しか飲まないから覚えてくれていたんだろう。


「ありがとう。」


お礼を言うとリーシャちゃんはニコっと笑ってカウンターの向こうへと戻っていった。

ちょうどいいしここで少し試してみようかな? 昨日訓練所でルガードとスキルの話しなり色々考えて試した後、結界の使い方を他にも考えてみた。


試したいのは飲み物を冷やす方法だ。この辺では今まで冷たい飲み物を見たことがない、まだ見つけれてないだけかもしれないが、少なくとも知る限りは見てない。

今までにも転生者はいるらしいし冷蔵庫とか作ってそうなんだけどなぁ? 王都にまでいけばあったりするんだろうか?


この辺の気候的には暑くもなく寒くもなく丁度いい日が多いが、たまにいつもより少し暑いなって思う日もあるし、寒いなって思う日もある。

そんな暑い時に冷たい飲み物が欲しいなって思う事がある。前世で冷たい飲み物を飲んだ時の爽快感を知っている分、いつも飲む常温の水とかが少し不満だった。


テーブルの上に手を表に向けて出してイメージする。

いつも使う氷の結界だと水を凍らせてしまうので、想像するのは前世よく飲み物に入っていた氷。

飲み物を丁度良く冷やしてくれるようにイメージして。大きさはコップに入る程度にしてっと。


手のひらにできた結界は1辺が1センチの立方体のキューブ。少しだけひんやりとした空気の流れを手のひらに感じる。



この大きさだと2、3個は入りそうだな。追加で増やしてっと。

それをコップの中にぽちゃぽちゃっと入れる。そして早く冷えるようにぐるぐるコップの中でかき混ぜる。

コップを触ると少しひんやりするのでこれぐらいでいいだろう。


恐らく冷えたであろう水を飲んでみる。


ゴクッ


あぁ~、この感覚ひさしぶりだなぁ。冷えた水が喉を通る感じに体が少し冷える感じ。めちゃくちゃ冷たい訳じゃないが十分冷えているのでいつもより水がおいしい気がする。

それに氷の結界だと溶ける事がないからいつまでも冷たいままだ。


「おまたせしましたー!」


氷の結界のおかげで冷たくなった水を飲んでいるとリーシャちゃんが朝食を持ってきてくれた。

今日はサンドウィッチに何かの果物っぽいやつか。


「ごゆっくりどうぞー!」


ぱぱっと食べて集合場所へ向かうか。





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「さて、これから45層へ行くわけだが......。並びは前と同じでいくぞ。先頭にネレ、俺、真ん中はフェイとケイ、最後尾にドリスとアキリスだ。」


ルガードの言葉にそれぞれ頷く。


『豊穣の宿』で朝食を食べた後、集合場所の門へ行くと既にルガードやフェイにドリスとアキリスが待っていた。ネレは相変わらずまだのようだったが俺が着いてから数分で来てたので遅刻ってわけじゃなさそうだった。


全員集まったのでシューが曳く馬車でダンジョンのある町へ向かい、今は転移装置のある0階にいる。


「んじゃ全員俺につかまってくれ。」


ルガードに言われて各々どこかしらをつかむ。


町へ向かう道中に軽く教えてもらったんだが、パーティー単位で転移装置で使う時は誰か一人の代表を決めてその体をつかむことで一緒に転移できるらしい。


「んじゃ行くぞ。」


ルガードが転移装置に手を触れると足元に円状に光が出てくる。


そういえば転移装置を前に5層から0階に戻るときは初めてで色々精一杯で深く考える事はなかったが。

よくよく考えると、こういう転移ってSFとかでよくある、自分を一回分解して転移先で再構築する場合と、転移元と転移先をつなげる事によって転移するみたいな方法?考え?があるが。ここのはどうなんだろう?


一回分解してから転移先で再構築とかだとやだなぁ。


そんなことを考えていると視界が光に包まれていった。








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