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浮遊感とバランス

橋の欄干にそっと足をかける。抹茶色のロングスカートが風ではためいた。


左足が地面から離れ、なんとも言えない浮遊感に晒される。


手を欄干から離し、横に伸ばした。


風がやけに冷たく、体の髄まで冷やしていく。



カッカッカッ



ブーツの音だろうか。


ヒールにしては低く、スニーカーにしては音がよく響いている。


いつもはほとんど…いや、全くと言っても過言ではないほど人通りのないこの橋に今日に限って人がやってくるのは何故だろうか。


近づいてきたブーツの足音がピタッと止まった。


「ーーさんっ!?」


唐突に名前を呼ばれ、こともあろうか…慌てた。


その声の主の顔を見ようとにバッと横を向こうとし、バランスを崩した。


天と地が逆さになっていく。



ードボンッー




『あ、落ちた』




当たり前のことを思い、そんな間抜けなことを考えていた。

低浮上でごめんなさい!

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