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ズルいと言う弟と妹、ズルをしない兄と姉~ズルじゃないよ。手順は踏んでいるからね

作者: 公社

流行りに乗ってズルいズルいな妹を書こうと思ったら、変な方向に行ってしまったよ。

「はあ~~~~~~」

「はあ~~~~~~」


 王国貴族の通う学園の中庭から、貴族子弟ならば「はしたない!」と叱責されるほどの、大きなため息が聞こえる。


 しかも二人分。


 互いに見えない位置にいたものの、その大きなため息が双方に聞こえると、「ああ、やっぱり貴女(貴男)か」と、お互いの存在を認識する。


「ごきげんよう、殿下」

「君も相変わらずだな」

「殿下にだけは言われたくありません」


 声の主、男の方は王国の第一王子アレクシス。女の方は侯爵令嬢のマティルダ。


 二人のため息の理由は、それぞれの弟妹にあった。




 アレクシスは国王の第一子として、子爵家出身の側妃との間に生まれた。

 しかしながら、側妃の妊娠から数ヶ月後、正妃も妊娠が判明。正妃の子として生まれた、第二王子ウォルターが王位継承権第一位となっている。


 一方のマティルダ。

 跡継ぎの長男が誕生したことで、重責から一つ解放されたー! と、父が一時的に遊び人と化した時期があり、その時にメイドをお手つきにして、生まれたのが彼女。

 こちらもタイミングの悪いことに、やや遅れて正妻も妊娠していることが判明。生まれたのが次女ダリア。


 この二人の弟妹に共通するのは、どちらも兄姉の持ち物を欲しがること。


 小さいことでは夜ご飯のリクエストに始まり、親から与えられる誕生日やら何やらのプレゼントに至るまで、兄姉が与えられる物を、兄(姉)ばっかりズルいズルいと喚いては、強引に奪い取ろうとするのだ。




「アイツらの方が恵まれた立場なんだけどなあ……」

「私達よりよっぽど、良い物を与えられているんですけどねえ……」


 アレクシスもマティルダも、家の中では王家、侯爵家の正式な子として平等に育てられている。


 むしろ母の出自と、そこから派生する将来的な立場を考え、家の外では弟妹の方が優遇されるよう、周りが忖度してくれており、何故兄姉を羨むのかが、二人には理解できない。


「でも、何でもズルいズルいと欲しがる割に、あの娘、家庭教師だけは欲しがりませんでしたね」

「私もだ」


 この二人、優秀だが厳格と評判の家庭教師に幼い頃から教えを受けており、成績は今でも学年の一、二を二人で争うほど。


 優秀な成績を取れば、親から褒美を与えられるが、弟妹は()()()()()ズルいズルいと噛みつく。


 お前(貴女)もあの先生に教えを請えば、いい成績が取れるよと水を向けても、それはスルーなのだ。


 両親はそんな弟妹を窘め、決して甘やかすことがないのは二人にとって幸いだが、年中ズルいズルいと喚かれてはいい気分はしない。




 そんなわけで境遇の似たこの二人、幼い頃からよく馬が合うこともあり、今では戦友のような間柄なのだ。


 男女の仲と見る者もいるし、二人もお互いを憎からず思っているのだが、今のところその恋心は全否定せざるを得ない。


「まさか姉の婚約者まで欲しがるとは……思いもしませんでした……と言うと嘘になりますね」


 正確には婚約には至っていないが、優秀な令嬢と噂のマティルダをウォルターの妃にと推す声が多くあったのは事実。


 これに反応したのがダリア。

 王子様と結婚するなんて、お姉様ばかりズルいと始まったのだ。


 両親は、まだ正式に決まったわけではないと窘めるが、それが却ってダリアのワガママ心に火を点けてしまい、「お姉様がなれるなら、同じ侯爵令嬢の私でも構わないではありませんか!」となってしまった。


 そんなところへ、どういった事情か分からないが、ウォルターの方からも「婚約者はマティルダではなくダリアで」との申し出があったため、とんとん拍子で婚約が決まってしまったのだ。


 そうなると兄姉は弟妹経由で義兄妹だ。

 別に結婚が出来ない決まりはないが、同じ家から王家に二人も嫁を出すのは、さすがに他の貴族家との関係を考えると障りがあるので、恋仲は否定せざるを得ない。


 もっとも、あまり出来の良くない弟妹のフォローというか、尻拭いに追われる毎日なので、二人の関係は益々密になっている。


 それを表に見せないよう隠し通しているのは、さすが優秀な王子と侯爵令嬢といったところだ。


「ま、お互い大変なのは今に始まった事ではないしな」

「そうですわね。これからも色々とよろしくお願いします」


 そう言ってお互いに見合うと、またしても特大のため息が出るのであった……






「留学ですか? ウォルター殿下ではなく、アレクシス殿下が?」

「行かないってさ」


 学園でのため息合戦から1ヶ月ほど後、アレクシスに相談があると持ちかけられたマティルダは、意外な申し出を受ける。


 それは、隣国である聖王国への一年間の留学。


「それって、アレですよね」

「そう。アレ」

「アレはウォルター殿下の使命では?」

「わざわざ隣国まで出向くのが嫌なんだそうだ」


 二人が「アレ」と連呼しているもの。

 それは、二人の中で共通認識であり、王国にとっての重要な儀式。


「ウォルター殿下は分かってて行かないと?」

「大臣や侍従もいる中で説明して、『王子が行かなきゃいけないなら、兄上が行けばいい。何で俺がわざわざ隣国まで行って、兄上は王国で変わりなく暮らせるんだ。そんなのズルい』ってな」

「ズルいの視点が中々奇抜ですわね」

「そう言うことで、私が行くことになった」


 今日の相談とは、アレクシスの留学にマティルダも同行して欲しいというお願いなのだ。


「婚約者がいる者は同行するのが慣例。私に婚約者はいないが、ウォルターの代わりだからといって、ダリア嬢を連れていくわけにもいかない」


 一人で行っても構わないが、それではつまらないから、良かったらマティルダも一緒に来て欲しいとアレクシスは言う。


「それは……つまりそういうことですよね?」

「アレによれば、そうなるな」

「私でよろしいのですか?」

「今更違う女性を連れて行くつもりもない。マティルダさえ良ければ」


 暗に君がいいと仄めかすアレクシスに向かい、マティルダはニッコリと微笑みその話を受け、二人で聖王国へ留学する事となった。


「ですが、その間の王子の公務は? ウォルター殿下に任せますの?」

「ウォルターには任せられないから、陛下と大臣がどうにかすると仰っている。むしろ侯爵家の社交の方が心配だ。こんな頼みをしておいて勝手だが、ダリア嬢だけではな……」

「それでしたら、こちらもお義母様と兄上によろしく頼んでおきますわ」






〈一年後〉


「ダリア! 貴様との婚約はこの場で破棄だ!」

「こっちこそ願い下げですわ!」


 アレクシスの聖王国留学が終わり、その帰還を祝うパーティーの席で、婚約破棄を叫ぶウォルターと、売り言葉に買い言葉のダリア。


「貴様は王太子である俺の婚約者でありながら、あちこちで男遊びに興じるなど、婚約者としての資質はない!」

「そっちこそ、私という婚約者がいながら、男爵令嬢だの町娘と取っ替え引っ替え遊び回ってるくせに! 自分だけ良くて、私はダメというのはズルいですわ!」

「何がズルいのだ! 俺は国王になる男だ。貴様とは違う!」

「国王だろうと何だろうと、自分だけは特別などという考えがズルいですわ!」


 ああ、何て低レベルな痴話喧嘩でしょう。

 とても王侯貴族の会話ではありません。


 これから主賓として入場せんとするアレクシスとマティルダは、その情けない光景を感情を失ったような無表情で眺めています。


「留学先で聞いていたより酷いな」

「手紙の言葉の選び方から、どうやって伝えようか苦慮していたのが、よく分かりましたからね」


 二人が留学先で聞いた母国、とりわけ弟妹の動向は予想通りというか、予想以上というか、とにかく酷いものであった。


 まずは異性関係。

 ウォルターがあちこちに女を作れば、ダリアもウォルターだけズルいとあちこちに男を作る。


 そして公務や社交関係。

 アレクシスが担っていた公務を、ウォルターに代わりにやるよう命じても、兄の仕事を弟に押し付けてサボるなんてズルいと完全無視。

 ダリアはダリアで未来の王子妃として、マティルダの分まで頑張って社交をせねばいけないのだが、ウォルターは公務をしないのに私だけやらされてズルいと、こちらもテキトーにしている。


 国王も侯爵も、そんな状態をよくもまあ放置したなと思うかもしれないが、そうしたのはアレクシスとマティルダの希望によるもの。


 何たって、聖王国に行って「アレ」をしたのは、ほかでもない二人なのだから、弟妹に期待する必要が無いのだ。

 

「さて、そろそろ決着(ケリ)をつけますか。マティー、準備はいい?」

「アレク、いつでもどうぞ」


 そして二人は腕を組み、会場へと入る。




「ウォルター(ダリア)! なにを騒いでおる(いるの)!」


 二人が弟妹の不始末を鎮めるべく、放った声が会場にハモる。


「あ、兄上……」

「お、お姉様……」


 こっちもハモる。なんだかんだで似た者同士かもしれない。


「ウォルター、宴の席でかような騒ぎを起こすとは、私をバカにしておるのか?」

「違うんです。違うんです兄上! この女が、この女が悪いのです!」

「自分のことを棚に上げて何を仰るの!」

「ダリア、黙りなさい。王族に対して不敬ですわ!」 


 兄姉が普段見せない怒気に震え上がる弟妹。


「貴様は今日の宴がどのようなものか理解しておらぬのか?」

「え……兄上の……無事のお帰りを祝う宴なのでは……」


 アレクシスは、しどろもどろで答えるウォルターに、自分の帰国はこれ即ち王太子就任を意味する。そのための宴だと教えます。


「は? 王太子は俺のはず! 何故兄上が王太子なのだ!」

「何をどうしたら、お前が王太子になるのだ?」

「だって……俺は正妃である母上の子。王になるのはこの俺……」

「お前は王位継承権第一位の王子でしかない」




 この王国はかつて、聖王国の大公が独立を認められて建国された国。よって聖王国とは親子関係にある。


 王国の王位継承者は、17の年に聖王国へ留学するのが習わし。

 一年間の留学で、聖王国の人間と交流し、その為人を知らしめ、以て聖王国の国王に正当な王位継承者である事を認めてもらい、ようやく王太子を名乗れるのだ。


 留学前にアレクシスとマティルダが言っていた「アレ」とはこのこと。

 つまり、留学して聖王に謁見したアレクシスが、王太子となるわけだ。


「ズルい! そんな事……聞いてない!」

「言うと思ったよ」


 聞いてないと言い張るウォルターの言を否定するべく、大臣と侍従を召喚し、留学前にその説明を聞いた上で行かないと決めたことを証言させる。


「嘘だ。デタラメだ!」

「ウォルター、余の腹心が嘘つきと申すか?」


 壇上に国王が現れ、会場の全員が一斉に臣下の礼をとる。


「皆の者、面を上げよ。さてアレクシスよ、此度は大役ご苦労であった」

「勿体ないお言葉、恐悦至極。無事に聖王陛下より王太子就任の儀、ご了承賜りました」


 アレクシスの言葉に「うむ」と頷くと、国王は王太子就任を正式に宣言する。


「父上、お待ちください! 私は騙されたのです!」

「ウォルター、公の場で父と呼ぶなと何度も申しておろう! そなたの脳みそは腐っておるのか!」


 国王に一喝され、萎縮するウォルターであるが、それでも聞いていない、騙されたと訴え続けている。


「余に長らく仕えし忠臣である、大臣や侍従が嘘をついていると申すか? そのようなことでは、仮にそなたが王となっても、誰も従う者はおるまい。いやはや、アレクシスを王太子とした判断は間違いでは無いようだな」


 完全に見捨てられた形になったウォルターは、それでも力ない声で、「歴代の王の中には、聖王国へ留学しなかった者もいると聞いた」と抗弁します。


 たしかに留学の話をしたときに、そのことが話の俎上に上がったのは事実。しかしそれは……


「先代の急死で、17になるより前に即位した者は、たしかに留学してはおらぬ。だがそれは特例じゃ。それともそなたは……余に死んで欲しいと思っておるのか?」


 冷たい空気を纏う国王の言葉に、身震いして否定するウォルター。


 この一年は厳しい言葉をかけられることもなく、忘れかけていたが、元来の父は厳格な男。それを今、改めて実感し、冷や汗が止まらない。


「この話はこれで終いじゃ。次にマティルダ嬢、突然の話にもかかわらず、アレクシスの留学を支えてくれて感謝する」

「勿体ないお言葉です」

「君ならば王の隣に立つ者を任せられる。これからもアレクシスを支えてくれるか?」

「誠心誠意、お仕えいたします」


 明確な単語こそ発していないが、常識ある者であれば、国王の発言は、マティルダを王太子妃とする宣言に他ならないことは明白である。


「は? は? お姉様、どういう事!」

「ダリア、陛下の御前です。控えなさい」


 状況を理解できないダリアが、臆面もなくマティルダに食ってかかる。


「聞いた通りです。私はアレクシス王太子殿下の妃となるのです」

「そんなのズルい!」

「何がズルいのかしら? 聖王国へ留学したのは紛れもなく私とアレクシス様。ウォルター殿下の婚約者である貴女に、王太子妃となる資格は無いわ」


 ウォルター同様、そんなの聞いてない! と言い張る妹に、マティルダは冷たく言い放つ。


「この話は貴族なら子供でも知っている事よ。まさか知らないとは思わなかったわ」

「お姉様ズルい……わざと言わなかったのね……」


 マティルダは何の事かしら? ととぼける。


「どうせウォルター殿下が行かないのに、どうして自分だけ行かなくてはいけないの? くらいに思っていたのでしょ。王太子妃になりたいのなら、ウォルター殿下を説得すればよかったのよ」


 人のことをズルいズルいと非難する前に、己の行動を省みたら? 今更だけどねと言うマティルダに対し、だったら私がアレクシス様の妻になると叫ぶダリア。


「お姉様で務まるなら、私でも構わないでしょ! 私がアレクシス様と結婚する!」

「妻にしたいのはマティーだから、いーらない」

「アレクが好きなのは私だから、あーげない」


 泣き叫ぶダリアを地獄の底へ突き落とす、見事なコンビプレイである。


「アレクシス、マティルダ嬢、もうその辺で良かろう」

「陛下、御前にてのお目汚し、深くお詫びいたします」

「よいよい。ウォルターのことがある故、何も言えぬわ」


 国王は苦笑いでこれを許すと、表情を改めて、沙汰を申し渡す。


「ウォルターよ。アレクシスが王太子となったからには、そなたは臣籍に降らねばならん。本来ならば、相応の爵位を与えるところだが……」


 国王はそう言うと、一拍置いた後、彼を王族の籍から抜き、男爵に封じると命じた。


「さらにダリア嬢との婚約破棄は認めん。生涯を添い遂げるように」

「な、なんと! 陛下、あんまりなお沙汰です!」

「黙れ! これまでの行状だけでも叱責は免れぬものを、王太子就任の晴れの舞台を汚し、さらには余が認めた婚約を勝手に破棄しようとするなど言語道断。大人しく男爵として封地へ向かうもよし、命に逆らい平民として気ままに暮らすもよし。好きな方を選べ」


 こうなっては抵抗のしようもなく、ウォルターとダリアは男爵夫妻として生きる道を選ぶしかないのであった。






 それから一年の準備期間を経て、アレクシスとマティルダは正式に王太子夫妻となった。


「とうとう夫婦なっちゃいましたねえ」

「なったな」


 王太子夫妻となり多忙な日々を過ごすが、熟年夫婦のように息のあった二人。


「ダリアに留学の意味を教えなかったのは計算ずくか?」

「あら、何のことでしょう? それを申すなら、殿下こそ色々と吹き込まれたのではありませんか?」


 マティルダの婚約話が出たとき、アレクシスは「ならば自分はダリアと婚約する」とウォルターにそれとなく吹き込んだ。


「おかげでお兄様の物が欲しくて仕方がないウォルター様は、婚約者にダリアを指名したと」

「どうだろうね。マティーも婚約に乗り気な素振りをして、煽っていたと聞くが?」

「ふふっ、そうだったかしら」


 さらには留学の件でも、アレクシスはウォルターに、留学なんて大変だなあ、自分は王国に残って楽をさせてもらってすまないねと、さも自分の方が楽な立場だとアピールし、兄ばかり楽をしてズルいという方向へ持って行った。


「しかし……そこまで周りが見えなくなるものですかね」

「アイツらの性格を利用して、思う方へ誘導したのはズルと言えばズルなのかな?」

「あら、私達は何も悪いことはしてません。あの娘達が勝手に先走っただけですわ」

「彼らが道を間違えなかったら、違った未来になったかもな」

「もしその時は、どうしてましたか」

「何らかの手段で、望む道に進路を変えさせたかな」

「それこそズルをしてでもですか?」

「どうだろう。ただ、ズルいズルいと喚くだけの奴は、何が本当のズルなのか、案外分からないものなんだろうな」


 彼らが国王夫妻として在位した治世、国は大いに繁栄し、二人は賢王夫妻として後世に名を残した。


 歴史書には、二人は公明正大な人間であるという記述のみで、ズルをしたという記録は一切残っていない。

お読み頂きありがとうございました。

感想、評価ポイント是非お願いします。


あと補足ですが、アレクシスが留学中のウォルターとダリアについては、目端の利く貴族ならばお触り厳禁と分かるので、ホイホイと一緒に遊び回った連中は自業自得ということでご理解ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 馬鹿二人はズルいズル言っているが、この程度のズルなら貴族どころか一般人でも平気でしますからね 上位貴族や王族になるとズルどころか国の為になるなら事実をねじ曲げる事すら当たり前なのに という…
[良い点] 「いーらない」 「あーげない」 が私はハマった♪ 弟妹のノリテンポに合わせた様な、サラッとね 計画はもっと前からだろうけども、二人で留学中、苦労者の集いからちゃんと恋愛してたんだろうと思う…
[気になる点] 正妃様はどうしたんだろうな~?という疑問が……。 聖王国への留学が王太子を決める物だということを正妃様は知っていたハズですよね? それなのに、何一つ息子(第二王子)にその事を話していな…
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