ニュースでは扱わないコロナウイルス感染の弊害(自転車乗りは止まらない特別編)
2020年4月末……由々しき事態が起きている。
それはコロナウイルス感染に伴い、緊急事態宣言を行った事による弊害。
外出禁止で今、実際に交通量が減っている。これは偏に一人一人の意識によるもので日本人として誇れるものである。しかし同時にこの緊急事態を誤解釈する連中がいる。
ここ数日の異変を身を以て感じた。いわば外出禁止要請における反発ともいえる行動。
それは……
ほぼ老人達の自転車走行による信号無視。
横断歩道以外の場所での確認なしの道路横断。
最悪なのは老人ドライバーによる完全なるノンストップの信号無視。
こんな光景を1日で多数目撃した。この数は、はっきり言って異常だ。
実は、連載中の『自転車乗りは止まらない』を書くにあたり1日20kmを7ヶ月間、晴れの日に限り自転車走行を行ってきた。その走行総距離2940km。走行して感じていた事は、交通安全に対しルーズな人が多い事。それがこの物語構想の原点なのだ。
それでもここ数日の傍若無人には目に余るものがある。一切の躊躇もなく減速することもなく平然と信号無視する老人達の多さ。これまで目撃してきた数とは比べものにならない。
交通量が減れば、赤信号でも渡ってもいい。
交通量が減れば、横断歩道でないところを渡ってもいい。
交通量が減れば、ノンストップで赤信号無視して直進してもいい。
……間違いなく油断からきている驕りだろう。
こういう連中には、自転車も車も『鉄の塊』と言う事を再認識して欲しい。便利な移動ツールも無秩序になれば途端に凶器になる。交通量が減ったからといって、交通ルールを守らなくていい理由にはならない。
この話は元々、連載中の『自転車乗りは止まらない』に掲載予定でした。しかし時事ネタということもあって、短編として別公開した次第です。本編はシビアに書きましたが、風刺したテイストの『自転車乗りは止まらない』も読んでいただければ幸いです。