この世はくそだ
不思議な短編。もしかしてこんなことあるのかな。
もっと明るいこんなことあるのかなってのも書いてみたい。
この世はくそだ
そう思いながら水に沈む、耳の中が圧迫される違和感が徐々に強くなる。
からだのへんな浮遊感と目のかすかな痛みと圧迫される感覚。
水面にゆらゆらきんいろの影がゆれてゆれてゆれてゆれてゆれてゆれて・・・・・・・・きれい
こわい、しぬのはこわい、、でもほんとにそう思っているのかな。
あ、ちょっと苦しくなってきた。
鼻から空気が漏れる、今度は口。むねが誰かに締め付けられてるみたいにくるしくて、自然とくちが開く。
きっと水の中じゃなかったら涙が頬をつたっていっぱい流れているはず。
さよなら、さよなら、さよなら、さよなら、さよなら、、
やっとすべてから解放される。ごめんね、わたしのこれからの人生とわたしのいままでの努力とがんばりにさよならする。
ごめんね、ごめんね、じぶんのまわりの人にもさよなら。
願わくば、だれかこのばしょに花束をもってきてそして散らして。
わたしの旅立ちを祝うかのようにいっぱいいっぱい散らして。
これはいつかの思い出?
蟻が水の上でぱしゃはしゃと6本の足を伸ばして踊る。
でも次第にうごきは遅くなって、、
ワルツのゆったりとしたうごきにかわってそして、終演を迎える。
ふってくるのはたくさんの拍手、ダンスだったらね。
でも蟻だからないの。かわりにわたしは花びらを散らしてあげる。
あなたの大きさに合わせてちいさくちいさくきれいな色の花びらをちぎってちぎって、そしてパラパラまるでシャワーのようにかけてあげるの。
ごめんね、って心の中で思う。
わたしは子供だったの、いのちの尊さよりも純粋な興味と好奇心が勝っちゃったの。
でも綺麗だよ。ももいろにオフホワイトの花びらがあなたをおおっているの。
きれいよ、きれい、とっても、とってもきれい・・・
がばがばごぼごぼ、ごぼっ
水の中のくるしさがとつぜんに消えた。そしてまたたきして、次にまぶたがあいたとき別の場所だった。
ここはどこだろう。
地面の上だ。つよい日差しがふりそそいでる。硬くてごつごつしたコンクリートの上にいるみたい。
わたしの目線は地面にくっついているみたいに近い。なんでだろう。
そしてうごかせるじぶんの手と足の感覚がおかしい。
全部がじぶんの手のようでそして足のようで、しかもうごかせる手と足は4本以上ある。
「あーありさんだー。」
能天気な高めのかわいらしい声が上からふってきて、明るかった世界が暗くなって。
シャアアアアア
雨がふってきてわたしのまわりはあっというまに水があふれて、あふれて、からだが浮き始めて。
「ありさんにシャワーかけてあげるねぇー、すずしくなりましたかぁー?」
かわいらしい声が聞こえるほうを見ようと思った、でもそれどころじゃなくてわたしはいっぱいある自分の手と足をいっぱいいっぱいバタバタさせて泳いでみた。
手と足はよく動いた。でもだんだん苦しくなって動きも遅くなって。
最後に横目で見えたのは、おっきな目と高揚した頬がキラキラ輝いててかわいらしい女の子だった。
そして色とりどりのきれいなきれーな、きれーーな、大きな何かがいっぱいはらはらはらはらとその子の手からふってきて。
きれいだなぁ、すごくきれい、とっても、、とても、、きれーーきれーーー
「あれー?ありさんうごかなくなっちゃったー。ままー」
おわり
終わりの後はあなたが考えてみてください。
もしかしたらわたしは元の時間にもどってなんとか生きるかもしれない。
もしかしたら転生してべつの世界の主人公になるかもしれない。




