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0-おとぎ話

その世界に伝わるいくつものおとぎ話。

親から子へ、その子から更にその子へと。

人から人へ伝えられていく、そんなおとぎ話の1つ。

誰でも1度は聞いたことのある。

そんなお話。






『 むかしむかしある所に、3つの大国がありました。


一の国は人族の国。

何を作るにも困らないほどの有り余る資源を持っていました。

二の国は獣人族の国。

誰でも自由に暮らせる、広大な土地を持っていました。

三の国はエルフ族の国。

膨大な知識を有する、何人もの賢人を持っていました。


3つの大国は、それぞれが他の国のものを羨み、それを独り占めしようと常に争っていました。

しかし、同じほどの国力を持っていた3つの大国の争いは、気が遠くなるほど長く、多くの犠牲を出していました。

このままでは、自分の国が滅んでしまう。

そう考えた各国の王は、他の国に圧倒的な差をつけられる、そんな何かを望み、神に願いました。


一の国は、有り余る資源を上手く使うことのできる、能力を持った人間を見つける何かを。

二の国は、広大な土地で飼育できる、自分たちのような力を持った生物を。

三の国は、知識を力に変える術を。


神はその願いを聞き入れ、それぞれの国にそれぞれの願いを叶える何かを与えました。

一の国には、人々がどのような能力を持つか見ることのできる、水晶を。

二の国には、特別な何かで動く、この世には存在しないはずの生物を。

三の国には、知恵が力となる、魔法を。

3つの大国の王は、自分がきっとこの戦に勝つだろう。

そう思い込んでいました。


しかし、より国力を増した国同士の争いは、さらに苛烈なものになり、今まで以上に大きな被害をもたらしました。



そして…



世界はついに滅んでしまいました。



そんな中で生き残った人々は、もう世界が滅びないように。

そう願い、神が与えたものと上手く付き合っていくことを決心しました。

水晶によって人々の仕事を決め、管理するもののいなくなって牙を向き始めた生物から自分達を守り、魔法を使って生活を豊かにする。

そして、世界は再び繁栄を取り戻したのです。』







これは、どこにでもある、誰でも知っているようなおとぎ話。

ただ、そのおとぎ話には他とは少し違う点があった。

それは、そのおとぎ話の一部が真実であるという事だ。


どこまでが真実かは定かではない。

それでも、一部が真実であると分かるのは…






その世界には魔法があり。






その世界には人類の敵となった魔獣がいて。











その世界には、誰かが決めた"職業"があるからだ。

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