これからの日本で流行るもの『出稼ぎ』
予想第二、さて、当たるかどうか?
この先、日本で何が流行するのか? 先が読めればそれに合わせて新しく事業を立てて大成功、なんて夢を見たりもしますが。
流行りを抑えて時流に乗るというのが、拝金風土の大事なところ。
これから流行するんじゃ無いの? と、いうものを予想してみます。
『出稼ぎ』
これについてはもう既に始まってる感じですね。
昔は外国から日本に出稼ぎに来る方も多かった訳ですが、今では逆転しつつあります。
私の親戚がやってる工場でも、昔は中国から来た人が働いていました。ですが、今では中国の方が日本より稼げるから、と帰って行きました。
そして日本の貧困が進み、これからは日本から外国へと出稼ぎに出る時代へと変わりつつあります。
同じ仕事をするにしても、収入から各種税金、年金、保険、と、二重三重に給料から引かれる日本。それに比べて収入から引かれる金額も少なく物価の安い国であれば、収入は日本と比較して少なくなっても、手元に残るお金は日本よりも多くなる。
業種によっては稼ぐのなら、日本よりもタイかフィリピンで働いた方がいいって時代になってきました。
製造業でも、ハローワークに行くと、設計とか金型ができるなら、中国かフィリピンに行ってはどうですか? なんて話もあったりします。
タイにはもう日本人街ができて、日本人学校も開校しました。年々、流入する日本人が増えています。
まぁ、単純に、物価の安いところの方が豊かに暮らせますし。タイ、フィリピン、マレーシア、が日本人が増えていっているところ。
日本の若手の人材不足の理由のひとつが、海外への出稼ぎでもあります。
ヨーロッパのとある専門学校のアンケートで、アジアで最も働きたくない国、ワースト一位に日本が選ばれたこともありますが、日本人から見ても日本は働きたくない国に見えるようで。
ブラック企業に社畜という言葉が無くなりません。
収入以外にも、日本企業ではわけの解らない年功序列で、仕事の努力と成果が正当に感じられない。やりがいを感じられない、というのが理由とのこと。
工場で新製品開発とかして、古い機材を改造して試行錯誤してできた新製品。売り上げがなかなか良いとなってきたら、親会社がその製品の製造ラインをフィリピンに作って、仕事と成果を丸々奪われた。
そういうのが国内の技術力を低下させてるのだけど、解ってるのかな? ◯◯電子?
それと、中国に自社工場作って私をリストラした◯◯Tも。
頑張って仕事しても小狡く上手くやるのが、いいとこかっさらっておしまい。
そういうことをしてきた結果にできた、日本の働き方の評判。看護士に保育士や介護など、社会に必要とされる職種が給料安くて過酷。
こんな評判はなかなか変えることができないようです。
個人例になりますが、私の親戚がアルゼンチンでクリーニング店をやってます。
『日本人のクリーニング店は仕事が丁寧』
『仕上げが綺麗』
『ポケットに入れてた小銭をネコババしないで、返して来た。日本人は真面目だ』
親日家の多いとこだったようで、日本人ということがいい評判に。移住したら日本にいた頃よりも充実した日々で、稼ぎもいい。
こういう成功例ばかりでは無いのでしょうが、上手くやってる人はいるもんですね。
過去の日本人の功績のおかげで親日家の多い国では、日本人は暮らしやすい。
私の友人がシンガポールに出張したときの話ですが、仕事先のシンガポール人と飲み会に。
日本人というだけでけっこうもてなされる。
日本の製品とか日本人の評判のおかげかと聞いてみると、
「それは日本が戦争してくれたからだよ。日本が世界にケンカ売ってくれたから、今の俺達がこうしていられるんだから」
という返答。戦後教育で反戦を教えられた友人には、日本が戦争してくれてありがとう、というのはカルチャーショックだったようで。
そのシンガポール人は、
「俺のじいさんだと日本人を見つけたら、話をしよう飯を奢らせてくれ、とか言うぞ。最近ではアジアからの旅行者は日本人じゃ無いのに、自称日本人と言ったりするから、日本の何処の県の出身か? まで聞くようにしてるけど」
友人の出会ったシンガポール人はかなりの日本贔屓の家庭の方のようで。
「日本には、できたらあの戦争でアメリカをやっつけて欲しかった」
お気に入りの野球チームを応援するかのようなノリで、旧日本軍はよくやった。あとちょっとだったんじゃないか? と、話をする。
シンガポール人にもいろいろいて、このような人ばかりでは無いのでしょうが。こういう人もいたということで。
ここが凄いよ日本人! と、特集するならこういうとこも紹介して欲しいですね。
日本人の祖先が作ってくれた評価で、親日家の多い地域には移住もしやすくなる。
日本では東京の一極集中化が進み、地方によっては戦後よりも貧しくなった、なんて地域もあります。
稼げない日本で働くよりも、稼げる外国で働こう。かつては日本に出稼ぎに来る外国人が多かった訳ですが、これからは日本から外国へ出稼ぎに、そして移住というのが増えるのでは、と。
その流れで仕事の斡旋、海外生活へのアドバイザー、コーディネイター。海外専門の人材派遣会社、というのが今後、増えていくのではないかと。
収入から引かれる分が減り、物価も安くて裕福になれる。そしてやりがいを感じられるのならば。
この先、年金、各種保険など、給料から天引きされるものは増えても、年金も健康保険も簡単には無くならないでしょう。これがあることが前提として成り立ち、これを無くそうとしても難しい。
今の若者の収入を守るには、年金も保険も廃止した方が良いのですが。
明治維新のように内乱でも起きて日本政府転覆とでもならなければ、変わらないのでしょう。
しかし、日本には昔から抵抗の手段として、逃散があります。村の住民が集団で他の土地へ逃げ込み、領主に対して年貢軽減や代官の罷免などを求める逃散。不当な課税の抵抗手段として日本に中世からあるものです。
後に日本の医師会で起きた、日本の勤務医の労働環境の悪化に対抗しての一斉辞職。
『立ち去り型サボタージュ』なんて言われたりしますが、これも逃散の一種。日本人にはテロや革命よりも馴染み深い、お上への対抗手段です。
既に海外へ出稼ぎに出る者がいて、逃散は始まっているのでは?
これからは日本から海外への出稼ぎが流行する、と予想します。
さて、この予想、当たるかどうか?