表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

疲労の後で ~乗り過ごして~

作者: Hans

私は先月神奈川県内にある某Fランク大学を卒業した。

これまで私は特に努力をしたことが無く小学校、中学校、高校、そしてついこの間までいた場所でも周りの波に身を任せのらりくらりと適当に生きてきた。

だが日本という国家には勤労の義務などというものがあり、いつまでもチャランポランなままで生きるわけにもいかないので、仕方なく親の知り合いが社長をしている会社の経理だか事務だかの職に就くことにした。

しかしこの仕事も案外楽なもので、のらりくらりと適当にやっていても特に何も言われない。

ブラック企業とは違い定時で帰れるし、残れば残業代もたっぷり出る。

とは言ってもやはり仕事は仕事で、ゲームや趣味の範疇でこなせる訳でもない。

そんなこんなで毎日のらりくらりと生活をしている・・・


電車のアナウンスが本来降りる筈だった駅の次を告げて所で私ははっと目を覚ます。

今は11時。

今日は早く上がれたので気が緩んだのだろう。

私は先月某有名な国内トップレベルの大学を卒業し晴れて会社員となった。

適当な生活は大嫌いなんだ。


どうやらさっきは自分の嫌いな部類の人間の夢を見たようだ。

ふん、ばかばかしい。


そう思った時、隣に座っていた同い年位の女性が、可愛らしい向日葵がらのハンカチを差し出してきた。

モチベーションというものが墜落しました。

はい。

あと高校の定期試験もあり死んでました。

ごめんなさい。


これは急激に私の中のマグマだまりが音を立てて火山性の地震を起こしたものです。

噴火はまだ、おきませんでした・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ