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メタリック・ファンタジー  作者: oga
番外編
96/105

赤井流星 その16

 壁をよじ登り、地面に降り立つ。


「……着いたか」


 俺は、周囲を警戒した。

武器になるもんは無いし、襲われたらひとたまりも無い。

まあ、魔族っつっても、人間とは表向きには敵対してないし、理性だってある。

 俺が降り立ったこの空間は、とにかくだだっ広くて、天井もある。

ツルツルの床面で、何かの倉庫みたいだ。

しばらく進むと、ある物が置かれていた。


「何だ、これ……」


 プロペラが四方に着いている、でかいドローンみたいな乗り物。

多分、空を飛ぶための乗り物だろう。

それが、何台か置かれている。


「……そういうことか。 魔族共は、これに乗ってここまで来たんだ」


 恐らく、ここは世界樹の上じゃない、どこか。

俺の見立てじゃ、目に付きにくい海上に作られた基地じゃねーか?

ドローンに近づいて、扉についてるノブをガチャガチャやる。

だが、開かない。

横に、カードを読み込ませるリーダーがある。


「こいつで開くかな」


 すぐ使うだろうと、ケツポケッとに入れといたカードを取り出し、かざすと、読み込む音がした後、開いた。


「ビンゴ」


 中は積荷を乗せられるスペースと、運転席。

運転席の座席に乗り込んで、ハンドルを握ってみるも、動く気配はない。

そりゃ、そーか。

車だって、キーが無けりゃ動かないんだ。


「んだよ、ここまでか?」


 キーの差し込み口もねーし、何か別な起動装置が必要か?

カードで起動出来りゃ良いけど。


「……」


 手当たり次第、カードをかざしてみる。

すると、ピピッ、という音と共に、ドローン内の電源が付いた。


「何だよ、付いたじゃねーか!」


 気を取り直してハンドルを握る。

だが、まだ何か足りないらしい。


「エネルギーガ、ケンチサレマセン」


 突然、手元のハンドルがしゃべった。


「エネルギー? ……魔族のエネルギーか」


 分かったわ。

この飛行機は、魔族の力で空を飛ぶんだ。

ハンドルが電極になっていて、それを握った本人が電池って訳だ。

だが、俺にはコアがある。

コアは別名、万能物質。

どんなエネルギーにも変換できる優れ物だ。

リュックからコアを取り出し、両手に握り込み、その状態でハンドルを掴むと、反応した。


「エネルギーヲ、ケンチシマシタ。 ヒコウカイシシマス」


 シュルルル、とプロペラが緩やかに回転し始め、天井が開いた。

淀んだ曇り空が、垣間見える。

そして、ドローンが浮き上がった。

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